音楽と政治〜フジロックフェスをめぐって その2〜 | みかんともブログ

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こんにちはミカンともです。

「音楽と政治」のその2を。
 
もともと、音楽と政治は密接な関係を持ってきました。
 
音楽自体の起源が宗教的なものを抜きに語れませんし、歴史を遡るほど宗教と政治は結びついていますから、つまり音楽と政治は古くから結びついてきたのです。国家的な儀礼にはつきものでした。
 
中国では、政治が乱れると音楽が乱れると考えられ、儒教の祖の孔子は「楽」(音楽)を重視しました。かの地の古典「礼記」には、「鄭衛ノ音ハ乱世ノ音ナリ」などの記述があります。
 
また、クラシック音楽は教会や王侯貴族の庇護の元、発展してきましたし、近代以降もときどきの政治の動向と結びついてきました。オペラの作曲で有名なヴェルディはイタリア統一運動を音楽で支持しましたし、ソ連はショスタコーヴィチが提供した曲を政治的に利用しました。
日本の明治期における西洋音楽の導入も富国強兵と国民意識の涵養に関わっています。昭和時代後半の学生運動は当時のフォークソングと切り離せないですね。
 
このように歴史的に音楽と政治はむしろ結びついていることも多いのです。
まして、ロックは既存の体制や価値観への反発から生まれました。広い意味で政治的主張が入る場合も多々あります。
ですから、ロックフェスから政治性をわざわざのぞくのも変な話ではないでしょうか。
ただし、政治は対立と憎しみに繋がることもあるのは確かです。主催者が騒擾に備え、そして結果に対して責任を負う覚悟を持つならば、「音楽」に「政治」を持ち込んでも何ら問題ないと思います。
 
と書き連ねましたが、各人各様の意見があることでしょう。雑な記述もあったかと思います。
一つ言えるのは、音楽と政治は結びつきやすく、それを踏まえた上で、多様なイベントを体験してみるのが良いということです。明白な違法や実害がない限り、政治的発言を含めた、表現の自由を尊重するということが大切かな、と。
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