エウメネスはまたもや悲恋に見舞われたのか!
『月刊アフタヌーン』8月号のページをめくって慨嘆しました。
僕が第1話から楽しみに読んでいる歴史マンガ「ヒストリエ」。「寄生獣」の岩明均さんの作品です。舞台設定は紀元前のギリシャ的世界。アレクサンダー大王を補佐した、実在の人物エウメネスが主人公です。歴史的事実に沿いながら、深く考えさせる物語を作り上げる力は見事と言うほかありません。
エウメネスの最初の悲恋の相手は、遭難して流れ着いた集落で居候した家の娘サテュラ。幼かった彼は同年代の少年たちと働きながら剣の道を深め頼もしい青年になり、サテュラと惹かれ合います。しかし、集落を狙う有力者の息子の野望を打ち砕きながらも、集落の安全と将来のためにこの第二の故郷を後にするのです。サテュラとの別れの場面は切なすぎました。彼女は和平の「道具」として有力者の家に嫁ぐのです。
その後、マケドニアの王フィリポス2世に見込まれたエウメネスは、かの地に迎え入れられ、その土地の名門の令嬢エウリュディケと恋仲になります。しかし、再び悲恋となる運命。彼女がフィリポス2世の妃に指名されたのです。エウメネスは結婚に反対しましたが、家門の名誉のためにエウリュディケもどうしようもなく、貴族の令嬢に生まれた運命を受け入れたのでした。
僕自身が自由な恋愛の時代に生きていることをふと思いました。
エウメネスは以後運命の異性に出会えるのでしょうか?
今後の展開、そんな面からも気になりますよ(^_^)