ジビエによる地域の個性作り | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
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あなたは「ジビエ」という言葉を聞いたことはありますか?

それはフランス料理の言葉で、野生の鳥獣の肉のことを意味し、鴨や鹿の肉などフランス料理では結構活用されます。

最近、日本でも特産品として活用しようという動きが盛んです。

参考までにマンガに関連付けると、『山賊ダイアリー』(岡本健太郎・講談社)は、マンガエッセイスト川原和子さんが指摘するように、形を変えたジビエ料理マンガといえるかもしれません。

 

環境省の統計によれば、現在の日本では2000年度に比べ、農産物の食害で駆除される鹿やいのししが4倍ほどに増えているのですが、大半は活用されないまま廃棄されているのが現状です。食肉の加工や処理が難しく安定供給に難があるのです。

しかし、この現状は命が無駄にされているといってもいいかもしれません。

そうした中で「日本ジビエ振興協会」が設立され地域の特産品にしようと取り組みが始まっています。特に長野県で動きが活発なようですね。また、滋賀県内のカレーショップCoco壱番屋では地元で捕獲した鹿肉をカレーの具材として供する試みを行っています。

ちなみに僕がゆかり深い日光市では、鹿が多く、鹿の肉が比較的手に入りやすい地域です。

僕も口にしたことはありますが、まだまだなじみが薄いです。また京都は、冬に牡丹鍋(いのししの肉を使った鍋物)を食べますので、ジビエが意識しない形で取り入れられているかもしれません。

地元の猟師さんが狩猟で入手したジビエがその地元の食卓に上る。

それは、食の地産地消であり、大切な命を食の循環の中に取り戻す試みにもつながります。

ジビエは場所によっては、町おこしの核や地域の宝になる可能性も秘めています。また、命と食を考えるきっかけにもなるかも知れません。各地で安全でおいしいジビエを味わえる日が来ることを期待したいと思います。

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