ノーベル物理学賞とアニメ「シュタインズゲート」 | みかんともブログ

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今週の日本は2日連続のノーベル賞受賞で盛り上がりましたね。
医学生理学賞の大村智さんについては前回述べましたが、ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章さんはニュートリノに質量があることを証明した功績で受賞。このことで、宇宙がどのように出来たのかの解明につながるそうです。
2日連続の受賞を受けて朝鮮日報日本語版ニュースが「ノーベル賞:なぜ韓国の科学界は日本に大差を付けられているのか」という見出しで興味深い記事をアップしていました。
ノーベル賞の科学分野で日本が受賞者21人であるのに対して、韓国が0人と差をつけられている理由として、日本の150年の科学の歴史と日本人特有の職人気質、そして職人気質の科学者を支援する環境を挙げていました。
その記事で目を引いたのは、青色発光ダイオード研究の中村修二さんやノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんをマッド・サイエンティストと呼び、次のように説明していた箇所です。

地方大学や地方企業で、日本の「マッド・サイエンティスト(常軌を逸した科学者)」たちは、誰もしない「常軌を逸した研究」を続けた末にノーベル賞を取ったのだ。

「マッド・サイエンティスト」の言葉に接して、すぐに思い浮かべたのはアニメ「シュタインズゲート」の岡部倫太郎。タイムマシンを実現するために日々研究を重ねる科学者(の卵)であり、「世界線」の観測者。6月30日のブログでも取り上げましたが「シュタインズゲート」はかなり見応えのあるアニメです。
それはさておき、韓国の報道機関の目から見ると、日本はテーマ一筋のマッド・サイエンティストを受け入れる環境に恵まれていると見えるようですね。アメリカやイギリスに比べて寛容ではないのではというイメージも持っていましたが、こういう見方もあるのかと思いました。企業については日本は確かに米英に比べ、長期的な視点で研究できるとは聞いていましたが。
理科離れ、研究志望者の減少や財政難で日本の科学分野を取りなく環境が厳しいと聞きます。公的な研究でも特にすぐに役立つものを求められる風潮が強まっています。財政事情もあるとはいえ、研究環境にはマイナスに作用するでしょう。
韓国の大手新聞が評価する日本の研究環境、今後もマッド・サイエンティストが活躍できる環境が損なわれないようにと願います。


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