夜の京都の地下鉄駅では、浴衣姿の乗客をしばしば目にします。
花火大会が今の時期、京都周辺で開催されていることもありますが、市内でイベント「京の七夕」を8月1日から10日まで開催していることが大きいと思われます。
主に堀川・鴨川の二つのエリアと社寺で七夕飾りやライトアップのイベントが開催されています。僕も堀川会場に行ったことがありますが、イルミネーションとライトアップがきれいで、夏の夜に幻想的な気分を味わいました。夜のイベントに浴衣姿ってあいますね(^-^)
8月8日付の京都新聞では、浴衣の商戦が好調であることが報じられていました。イオンリテールの広報担当者は「東京五輪の開催が決まり、日本文化への関心が高まっていることも人気の要因では」と話していました。確かに若い世代の日本文化への関心の高まりを感じます。和食がユネスコの無形遺産に登録されたことと相まって日本の伝統文化に触れてみたいと考える人が報道に接しても個人的にも以前より増えたようにも思われます。
そんなさ中、カフェでほっこりしていましたら、隣のテーブルでは伝統工芸に携わっていると思しき男性たちが方向性について雑談しているようです。聞くつもりはなかったのですが自然と耳に入ってきました。
住居から和風の要素がだんだんなくなり、伝統的な美意識に自然に触れる機会がかなり減ってしまったのではないか、ひいては伝統工芸の見方や良さがわかる美意識も衰えているのではないか、という話が聞こえてきました。そしてそれに応じたプロデュースが必要だ、と。なるほどと思いました。そして、また、きっかっけによって、伝統的な美意識もよみがえりうると個人的には思いました。
例えば、浴衣姿を見て、いいなと思う人は、自分も浴衣を着てみたくなることでしょう。浴衣を着ると持ち物や振る舞いはどうしても伝統的なものがしっくりきます。失敗を重ねながら、何度も着こなしていくうちに、昔の人と美意識を共有するに至るかもしれません。そしてまた、伝統文化も時代とともに表面上は変化していくのも確かです。浴衣のがらも伝統的なものから現代風にアレンジされたものに変化してきています。個人的には、柄にマンガやアニメキャラクターが採用されたものが増えるのも悪くないかもです。子供向けのものはディズニー系をはじめ、いっぱいありますが大人向けはやはり少ないかな?
追伸:下の動画は「京の七夕」イベントです。