マンガ『ULTRAMAN』(ウルトラマン)が面白い! | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

『月刊ヒーローズ』(小学館)で連載中のマンガ、『ULTRAMAN』(ウルトラマン)、最新刊の6巻が今日6月4日に発売となりました。僕も読みましたが、俄然面白くなってきました。
この作品を手掛けるのは、2人のマンガ家、清水栄一さんと下口智裕さんで、マンガ『鉄のラインバレル』をヒットさせたコンビです。清水さんは原作脚本・メカデザイン・メカ作画を担当し、下口さんがキャラクターデザイン・メイン作画を担当しています。脚本と絵の担当をスッパッと分けず融合させたところが、作画やデザインに奥行きを持たせています。

ストーリーは特撮の初代ウルトラマンにつながる形をとっています。ウルトラマンに変身して地球を守っていた早田進(はやたしん)の息子、早田進次郎(はやたしんじろう)が主人公です。光の巨人が地球を去り、ウルトラマンが過去のものとなって数十年がたった日本が舞台です。怪獣の襲来はなく、主な敵は地球に侵入している宇宙人。高校生の進次郎が強化スーツを着て、ウルトラマンとして戦います。スペシューム光線もカラータイマーも新たな解釈を施された形で使われていて、特撮ウルトラマンの設定をどのように作品に取り入れているのか?、これを考えるのも読む楽しみです。かつて地球防衛を担っていた科学特捜隊も重要な役割を担いますし、ウルトラセブンも登場するのです。

この作品で僕が興味深く感じたのは、地球人が宇宙人と共生し始めていることです。彼ら彼女らが住む秘密の街も存在します。そして極秘ではありますが宇宙の知的生命体同士が平和のために結んだ同盟(星団評議会)に地球も加盟し、そのおかげで怪獣の襲来や異星人の侵略を地球は免れているのです。それでも異星人に由来する事件や犯罪はおこります。かつて地球を侵略しようとした種族、ゼットン星人であるエドが異星人の代表的立場で進次郎に地球の抑止力としてのウルトラマンになる事を要請するのです。
この作品も、以前紹介した傑作『オレンジマーマレード』とは違う形で、違いを乗り越えて共生する大切さを訴えているようにも思われます。

特撮ウルトラマンに関心がある人もない人も、ヒーローものが好きなら、この作品はお勧めですよ(^-^)


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