手の復権~万年筆とギター~ | みかんともブログ

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6月28日日曜日の日本経済新聞の朝刊で万年筆が見直されていることが紹介されていました。若い世代を中心に人気が出ているそうです。万年筆の国内の出荷額も輸入額も2010年以降毎年増えています。
実は僕も万年筆が好きで大学生の時から万年筆を愛用しています。手紙は万年筆を使うことが多いです。万年筆は使い手の書き癖によってインクの出方に個性が出て来るんです。使っていると手になじんできます。記者はIT時代でパソコンや携帯電話の普及で文字を書かなくなったからこそ新鮮なのだろうと記事で書いていましたがその通りだと思いましたし、また、やはりその人の書き癖になじんでいくことも人気の一つだろうとも思いました。

最近AI(人工知能)やロボット技術の進展を取り上げた記事を新聞や雑誌でもよくみかけるようになりました。
基本的にいろいろな可能性が開かれることを紹介していますが、旧来存在した職業が消滅するなど負の側面も書かれています。人間が本質的に関わる仕事は、人間の尊厳や感情、高級感を出す必要のある分野に絞られてくるのではとも指摘されています。実際はそんな単純なことではないでしょうが、その種の傾向は出てくると予想されます。
そして、おそらくAIとロボット、デジタルテクノジーの一層の普及とともに人間が自分自身の手で行う行為も希少価値を帯びて来ることでしょう。例えば、未来のある時期になると、万年筆で書くこと、寿司を握ること、そして楽器を奏でること、こんなことが新鮮な行為、あるいは自分が人間であることを実感するための行為になっていくかもしれません。
(実はスポーツやアウトドアの大切さもこの観点から論じられるのですがこれは別の機会に)
そういう流れの中で、デジタルではない、生の音、つまりアナログ音を手で奏でる楽器、例えばバイオリンやアコースティックギターというのは万年筆と同じようにITやデジタル化が進むほどしぶい魅力が出て来るのではないかと、手前味噌ですが感じていますよ。

僕は手を使ってアコースティックギターを奏でたいです。
あなたはその手を使って何をしてみたいですか?