マンガ『包丁人味平』のラーメン対決~「日本の食文化に関する意識調査」の結果を見て~ | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

あなたは『包丁人味平』というマンガを知っていますか?
1973年から77年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載されていた料理マンガ(原作:牛次郎 漫画:ビッグ錠)です。
このマンガをふと思い出したのは、京都のタキイ種苗がおこなった「日本の食文化に関する意識調査」の結果をたまたま目にしたからでした。タキイ種苗は5月から開催中のミラノ国際博覧会の日本館の催しが“日本食”や“日本の食文化”をテーマにしたことにちなんで、日本在住の20~70代の外国人112人を対象に日本の食文化に関する意識調査を実施しました。

自分の国の人におすすめ出来る、美味しいと感じる日本食は?

の問いに対して一番多かった答えは、

ラーメン

確かにラーメンは全国各地で味わうことができ種類は多彩です。しかも値段もお手頃。
店で食べるもよし。家で作るもよし。魅力的な料理ですね!中国から伝来した拉麺は日本で独自の進化を遂げました。

そういえば訪日外国人旅行者の間でもラーメンが人気だと雑誌の記事で読んだなぁと思うとともに、
『包丁人味平』のラーメン対決が蘇りました。
主人公塩見味平は料亭の花板の息子で、魚を食べられない為、父親とは違う洋食の道に飛び込みます。いろいろな出会いによって料理人としても人間としても成長し、様々な料理勝負に巻き込まれながらも頼もしい料理人になっていくという物語。本格的な料理マンガの元祖ともいえる作品です。本当に見どころ満載です!

その数々の料理勝負の中で僕が今も忘れられないのが、ラーメン対決。
味平はたまたま訪れた札幌でラーメン祭りを知り、飛び入り参加を決めます。それまで本格的なラーメンを作ったことのない味平は試行錯誤しながらも仲間やライバルとともに味平ラーメンを作り上げていくのです。分けてもその麺には驚愕します。
なんと手作りの特殊な製法で...
1人分前の麺が1本につながっているのです(*_*)。

いろいろな料理を取り上げるこの作品が、最終章でラーメンを取り上げたのは意味深いような気がします。安くておいしい料理を多くの人に楽しんでもらう、ラーメンにはそんな味平の気持ちが体現されているのかもしれません。ラーメン対決の後、味平は自分自身を見つめなおし、海外へ旅立ち物語は終わります。
そして現在、海外の人たちが日本のラーメンに注目する時代となりました。
気になったら、ぜひ『包丁人味平』を試してみてくださいね。

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