TPP参加は経済的な利益に加え(特に製造業)、アジア・西太平洋に覇を唱えようとしている中国への牽制も指摘されていますが、メリット、デメリットが交錯しています。
デメリットの1つは、国内の農業が打撃を受けること。安い海外の農産物がいっそう日本に入ってきます。写真は昨日買ったアメリカ産のミネラオレンジ。甘味があって、価格も手頃です。こういう柑橘類がいっそう日本に輸入しやすくなることでしょう。
フェアトレードなら海外の農家に所得の機会を提供し国際貢献になり得る場合もあります。
そして、消費者もメリットを享受しますが、余りにも柑橘類の輸入が増えると、
みかん農家の人たちが大きな打撃を受けてしまい、
冬場の豊かなみかんの出荷が過去のものになってしまう可能性さえあります。
僕もみかんシーズンが終わると、外国産の柑橘類も結構食べますが、
国産のものが手頃なときはできるだけ国産のものを食べるようにしています。
国内のみかん作りをささやかながら応援したいからです。
1991年のオレンジ輸入自由化に際して、日本のみかん農家の人は頑張りました。TPP参加が規定路線となったいま、それを乗り切れるように、また日本の高品質のみかん・柑橘類の輸出に新しい道が広がるようにと願ってやみません。
