特別養護老人ホーム | 91歳認知症母の介護日記

91歳認知症母の介護日記

91歳の認知症の母と2016年8月より同居しております。年々できることが少なくなり、話が通じなくなり、毎日イライラしたり怒ったり。介護のストレスや悩みを吐き出します。

 3月オープンの地域密着型特別養護老人ホームが近所に建設中で入所者の募集をしていると市報に載っていた。新規募集だしユニットで少しお高いので倍率が低くチャンスかもしれない。

 1月末迄の応募者が、最初の入所会議の対象になる。正月に、兄から母の介護が大変になっている事を心配され、施設入所を考えたらと言われたので、私もこの先いつまで介護が続くのかも分からないし保険をかけておこうと思った。どうせ申し込んでもすぐ入れるとは限らないので、1月中旬に申し込んだ。

 入所申込書や調査票には、家族構成、近況の経過、医療面の情報、認知症の症状、日々の介護での困り事など、たくさん書くところがあり書くのが大変だった。

 うちの母は、要介護3だし床数が少ないのでどうせすぐには入れないだろう。かと言って、急に私が病気になったとして、そこから施設を探してもすぐには見つからないと思う。

 

 調査票は、情に訴えると順番が早まると思い

"認知症が進み寝たきりになりつつある。生活全般において介助が必要になって来ている。一年前に仕事を辞めて母の介護をしてきたが、もともと腰が悪く何度もギックリ腰になった事がある。

夜中のトイレ介助や移乗などで腰痛が悪化して体力的に限界を感じるようになった。

母には、入所して穏やかに暮らしてほしい。"

というような事を書いて郵送した。


 腰が悪くギックリ腰に何度もなったのは本当だし、整形外科にもずっと通っている。

体力的に限界を感じるというのは、ちょっと盛っているが、先が見えない介護に心が折れそうになる時はある。

 

 郵送して数日後に特養の担当者から調査の電話がかかって来た。

 私は、ここ最近、急に母が食事を食べなくなって、昨日、点滴をしてもらった事。だんだん寝たきりになりつつある事。私も腰が痛く体力的にしんどくなって来た事。母は今まで何度も食事を食べなくなったが、復活して元気になった事。また食事が食べられるようになり体調が良くなったら入所も考えるかもしれないと話した。


 私「うちの母は、要介護3だし応募者がいっぱいだと聞いてるので、入れたとしてもまだまだ先の話でしょう?」と聞くと、

担当の方は「そうでもないんですよ。」言った。

「えっ、そうなんですか?」

このコロナ禍で、入所を見合わせている家族が多く申込者が少ないのかもしれない。


 このコロナ禍で施設入所したら、なかなか会えなくなる事は分かっている。いつでも面会に行けるのであれば、施設入所してもらった方が、私は心穏やかに笑顔で面会に行けるはずだが、いよいよご臨終近くまで面会できないとしたらどうだろう。

「3月入所決定しました。」と連絡が来ても、

「もう少し自宅介護を頑張ります!」と断ってしまうだろう。


 でも、母はこんな調子だし、特養に入る前に、あの世に行きそうだ。心配無用かもしれない。