姪っ子ちゃん、新年の挨拶に来る | 91歳認知症母の介護日記

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91歳の認知症の母と2016年8月より同居しております。年々できることが少なくなり、話が通じなくなり、毎日イライラしたり怒ったり。介護のストレスや悩みを吐き出します。

閲覧注意! 苦手な人は見ないで下さい!


 6日のお昼前に、姪っ子ちゃんが、新年の挨拶に来た。姪っ子ちゃんは、看護師をしていて、正月三が日仕事で、お正月に来られなかったからとわざわざ母に会いに来てくれた。

 母は、10時に遅めの朝ごはんを食べて、頑張って食卓で起こしていたのだが、姪っ子ちゃんが来る少し前に寝てしまいお布団に連れて行った。

 姪っ子ちゃんは、今は、胃ろうをつけてる人や末期癌の人、認知症の人など寝たきりでかなり介護度が高い患者さんが多い課に配属されて、結構仕事が大変そうだ。

 ほとんどの患者さんが、会話もできず、おむつ替えやたん引きやお風呂入れなどで、一日が終わるらしい。同期の同僚もこの課に配属されると、どんどん辞めて行くみたいだ。

 姪っ子ちゃんから認知症の患者さんの話を聞いてると、おかしくてゲラゲラ笑った。全裸になる患者さん、点滴を外して血だらけになる患者さん、ベッドの上で仁王立ちして放尿するおじいさん、口だけ元気な100歳越えのおばあちゃんの話など、うちの母にも通じるところがある。

 久々にこんなに笑った。他の友達に母の話をしても、共感は得られない。

「大変ね〜。頑張ってね。」で終わる。

姪っ子とは同志だ。いっぱい愚痴って、いっぱい笑って元気をもらった。


 姪っ子とおしゃべりして大笑いしていたら、うるさかったみたいで、母の声がした。母をトイレに連れて行って食卓に連れてくる。

「お母さん、Yちゃんが、新年の挨拶に来てくれたよ。」と、言うが、

母は、孫のYちゃんが、誰か分からない。

「ばあちゃん、明けましておめでとうございます。会いに来たよ〜。」

と、姪っ子ちゃんが言っても、

ただ、"ぼ〜っ"と顔を見て座っている。

おやつを食べさせて、トイレに行くと言うので連れて行く。「う〜ん、う〜ん!」と、きばっているが、またうん様が出口に詰まっているみたいで出ない。しばらく、きばっていたがあきらめて、布団に連れて行くと寝たので、また姪っ子ちゃんとおしゃべりしていた。

 するとセンサーが鳴ったので見に行くと、布団の中でリハパンを脱いでいたので、

「ここは、トイレじゃないよ!」と、

あわててリハパンを上げ、トイレに連れて行く。

また、「う〜ん、う〜ん!」と、

きばっているが出ない。

姪っ子ちゃんが、母のお尻を見て、  

「手袋、ある?」と聞くので、

「あるよ」と、言うと、

「ちょっと、手伝っていい?」と言う。

「えっ、いいよー。そんな、そんな〜」

と、言うが、

「大丈夫、大丈夫。いつも、しよるけん。」

と、さっさと手袋を付けて、トイレで立たせたまま摘便。

母は、案の定、

「何でそがん事するとね。ギャ〜〜〜!」と、大暴れ。私は、手を押さえる係。

あっという間に終わり、トイレに座らせたら、大きなバナナが2本出た。

母は、スッキリしたのか、布団に連れて行くとすぐに寝た。

「ありがとう。訪看さんを呼ばんで済んだ。」

と、笑って言うと。

「また、詰まったら、Yを呼んだらいいよー」

と、姪っ子ちゃんは笑って言った。


 姪っ子ちゃんは、

「動物園みたいだけど、認知症の患者さんは可愛いよ〜」と言う。

私は、「点滴に消毒薬を混ぜたり空気を入れたりして、患者や利用者を何人も殺害する恐ろしい看護師もいるけど、Yちゃんみたいな優しい看護師さんがいて安心。Yちゃんにみてもらえる患者さんは、幸せよね。」と言った。


  姪っ子ちゃんは、明日仕事だからと夕方帰って行った。

 

 楽しかった〜また来てねー!