訪看さんと私 | 91歳認知症母の介護日記

91歳認知症母の介護日記

91歳の認知症の母と2016年8月より同居しております。年々できることが少なくなり、話が通じなくなり、毎日イライラしたり怒ったり。介護のストレスや悩みを吐き出します。

 今日は、訪看さんが来る日だ。先週、もうすぐ母のお誕生日だから、写真を撮りたいとおっしゃってたが、ずっとベッドで寝たまま目を開けなかったので、また来週撮らせてくださいと言って帰られた。今日の母は、10時過ぎにやっと起きて、トイレに行き、洗面を済ませ、台所に連れてきて食事。ごはんは、半分位。ゼリー1個。エンシュアコップ1杯。お茶を少し飲んで、薬を飲ませて目薬をさし終わると、もう眠そう。立ち上がってベッドに戻ろうとしている。

「お母さん、ちょっと待って。もう少ししたら、訪看さんが来るけん、ここで待ってて!」と引き止める。

 11時少し前に、訪看さんが来られた。

訪看さん「こんにちは」

私「お待ちしてました。今日は、珍しく母が起きてます。」と台所に連れて行く。

訪看さん「わ〜嬉しい。〇〇〇さんが、起きられてるの、私、初めてです。良かった。写真が撮れる。」

そうなのだ。訪看さんには、7月から週1回来てもらってるけど、いつもベッドで寝ているので、母が起きて椅子に座ってたのは、これで2回目。ホントにラッキー。なんて日だ!と言いたい。

何しろ、ごはんとトイレ以外は、ほぼほぼベッドで寝てるので、いつもベッドに寝たまま、爪を切ってもらったり、マッサージしてもらったりしている。

私「それと昨日、またベッドから落ちて、皮膚剥離して、昨日、私が処置してるので見てもらいたいのですが。」と言うと、

訪看さん「わかりました。またベッドから落ちたんですか?他はどこか打ったりしてないですか?痛かったでしょう?」とおっしゃって、先に傷を見て下さった。ガーゼには、少し血がにじんでいる。大丈夫かな?

訪看さんは、ゆっくりテープを剥がされた。

私は、自分の素人処置が心配だったが、

訪看さん「きれいに皮がひっついてます。上手に処置されてます。」と褒められた。

良かった。ガーゼの付け替えをしてもらい、バイタルチェックをしてもらい、写真撮影。

訪看さん「〇〇〇さん、写真撮らせて下さいね。はい、チーズ。」と、写真を撮られるが、母は、眠いのと、ガーゼの付け替えで傷口を洗われて痛かったので、ご機嫌ななめ。

結局、仏頂面のまま、写真におさまった。

でも、ベッドで寝てる写真よりマシやから、良しとしよう。

 

 今日の訪看のSさんは、うちに来る3人の訪看さんの中で一番若い30歳位の可愛らしい方だ。

私が、「何で訪看さんになったんですか?」と聞いてみたら、Sさんは、「病院は、いつも時間に追われて患者さんとゆっくり話す暇もないけど、訪門看護は、その時間はゆっくり患者さんとかかわって、お話しできるから好きなんです。私には、こっちの方が向いてるんです。」とおっしゃった。

 若いのに偉いわぁ。訪看さんのお陰で、介護者も要介護者もどれだけ助けられてるか。

ヨボヨボ婆さんを、病院に連れて行くのは大変だから、訪看さんが家に来てくれるのはありがたいし、何より介護者の心のケアまでしてくれる。心配事を相談したり、ケアの仕方を教えてもらったり、私の方が、毎週訪看さんの来る日を心待ちにしている。


 なんとステキな仕事だろう。私も、生まれ変わったら、訪問看護師になりたいと思う。

と言いたいところだが、私、血とか傷とか無理だったわ。息子が小学1年生の夏休み、プールで、すべって転んで、アゴを打って、アゴがカパッと割れて、血がドクドク出て骨が見えてた時は、こっちが卒倒しそうになったのを思い出した。

生まれ変わっても看護師は無理だった。

あら残念!やっぱ無理!