最初の皮膚剥離は、平成29年2月だった。仕事から帰って来たら、母が腕から出血していた。
4年半位前の事で、どっちの腕か忘れた。
ブラウスの袖をめくると、ひじから少し下のところの皮が5センチ5センチくらいのL字型に皮がペロンと剥けていた。
「ギャ〜〜〜ッ!どうしたの?」と私。
「知らん」と母。
どこでどうして皮がむけたか、本人全く覚えてない。たぶん、どこかにぶつけたに違いない。
「痛いやろ?」と言うと、
「痛くない。」と言う。
慌ててネットで調べて、車で10分ほどの外科に連れて行く。古い病院で、待合室に患者さんはあんまり居ない。しばらくして呼ばれる。
先生は60代位。傷を見て先生は、「あ〜、ちょっと大きいね。縫った方が早く治るから縫いましょう。」とおっしゃった。
消毒して剥がれて縮んだ皮膚を元の位置まで引っ張って20針縫って、抗生物質の入った薬を付けてガーゼで押さえて終わり。
驚いたのは、先生が麻酔もかけずに縫ったこと。
先生曰く。「たぶん麻酔かけなくても痛くないと思います。」
"うそやろ?"と、私は思ったが、先生の言う通り母は痛いとも何とも言わなかった。
お薬をもらい、しばらく通院してやっと治った。今は、傷跡もどこかわからない位に薄くなった。
2回目は、その2年後の平成31年1月。また本人知らないうちに腕の皮が3センチ位ペロンと剥けていた。
また同じ外科に連れて行く。
先生は、「今回は縫わなくも大丈夫だと思います。娘さんが付け替えできるなら、週2回位見せに来たらいいよ。」とおっしゃられ、お薬をもらって帰った。2回目は傷が小さかったので、比較的早く治った。
高齢者は、皮膚が薄くなり弾力がなくなり、ちょっとした衝撃で皮がむけてしまう。絆創膏のテープをはがす時に、一緒に皮膚まではげてしまうことも良くあるから注意しないといけない。
これから冬に向かい、皮膚も乾燥して、ますます剥離しやすくなってくる。
母は、嫌がるのだが、乾燥しないように保湿剤をベタベタ塗ろうと思う。