介護生活6年目に突入 | 91歳認知症母の介護日記

91歳認知症母の介護日記

91歳の認知症の母と2016年8月より同居しております。年々できることが少なくなり、話が通じなくなり、毎日イライラしたり怒ったり。介護のストレスや悩みを吐き出します。

 5年前に父と母を自宅に引き取ってから、丸5年経った。長かったような短かったような。この5年間、嬉しい事、悲しい事、苦しかった事、楽しかった事、いろいろな事があった。

 父は亡くなり、要支援2だった母は、要介護3になった。24時間、トイレ介助や転倒防止の見守りで気が抜けない生活が続くと、ついつい愚痴も出る。足がヨロヨロの母が在宅の日は、全く外出が出来なくなってしまいストレスもたまる。

 先日、訪問看護の看護師さんが、自分の親を自分でみられるって幸せな事よ。と言われた。

私より少し年上のその看護師さんは、90歳の母親の介護のため、東京からこの土地に引っ越し、認知症のお母様と一緒に暮らしているそうだ。

 先日、お母様が転倒、骨折、手術され、車椅子になられたみたいだが、ショートステイを利用しながら仕事も続けられている。

 何と素晴らしい。私なんか、夜中に何度もトイレ介助で起こされ、もう体力的に無理と仕事を辞めてしまった。仕事は続けたかったけど、精神的に体力的に私のキャパシティを超えていた。

毎日の夜勤生活で、昼寝しないとやっとられんと思った。1人介護の限界だ。

 母の介護のせいで、自由もなくなるし、先も見えないと、ついついネガティブな事を考えてしまうが、その看護師さんの言葉にハッとした。

自分の親をみられる事は、幸せな事。

自分の親をみられる事を感謝しないといけない。

みたくてもみられない人がたくさんいる。

コロナのせいで、会いたくても会えない人がたくさんいる。

私や主人の父のように癌で、あっという間に亡くなってしまう事もある。

親孝行したい時には親は無しだ。

 いつまでこの生活が続くのか分からないが、母の介護ができる事に感謝をしつつ、日々の介護を頑張ろうと思う。時には毒を吐きながら、自分の楽しみや夢もあきらめずに、一日一日を大切に過ごそうと思う。