父とオリンピック | 91歳認知症母の介護日記

91歳認知症母の介護日記

91歳の認知症の母と2016年8月より同居しております。年々できることが少なくなり、話が通じなくなり、毎日イライラしたり怒ったり。介護のストレスや悩みを吐き出します。

 今日は、オリンピックの開会式だ。コロナのために1年延期になったり、色んな人たちが次々と解任されたり、すったもんだあったけど、何とか開会式までこぎつけた。昼過ぎに、ブルーインパルスが、都心上空に5輪をカラースモークで描く中継をテレビで見た。理屈抜きに感動した。夜の開会式もどんな演出なのか楽しみだ。

 父は、元気な頃は、2020年の東京オリンピックまで頑張って長生きしたいと言っていた。もし生きていたら88歳になっていた。だけど4年前に癌で亡くなってしまったので、その夢は叶わなかった。スポーツ観戦が大好きな父に、東京オリンピックを見てもらいたかったな。そして一緒にテレビの前で応援して感動を分かち合いたかった。あの世でもテレビがあってオリンピックを見られるのかな?もしかしたら、父もあの世でオリンピックを見てるかもしれない。

 父は、几帳面でとても優しい人だった。母が認知症になって家事ができなくなってから10年以上も母の代わりに毎日料理を作った。母は、自分は洗濯物たたみと茶碗洗い以外の家事は何もできないくせに、父の料理は美味しくないと文句を言っていた。ホントに正直と言うかワガママと言うか奔放な性格だ。

 父の生前、生まれ変わったらまた同じ相手と結婚したいか?という話題になった。

母は、「生まれ変わったら、またお父さんと一緒になりたい。」とニコニコして言った。

父は、「俺はイヤばい!」と言った。

だよね〜!