点滴 | 91歳認知症母の介護日記

91歳認知症母の介護日記

91歳の認知症の母と2016年8月より同居しております。年々できることが少なくなり、話が通じなくなり、毎日イライラしたり怒ったり。介護のストレスや悩みを吐き出します。

 昨日、デイサービスで転倒した母、頭を打ったとの事だったが、全然元気で普段と変わらなかった。むしろ、頭を打ったせいか今日は会話が少しまともだった。
 お友達のお義母さん(鬱病)が、全く食事を食べなくなり、もうダメかもと心配してたけど、3日間点滴したら、翌日から普通にご飯を食べるようになり会話もできるようになってデイサービスにも行き始めたそうだ。本当に良かった。
 介護は、いつまで続くのか先が分からないから困る。父は、癌だったから、主治医に余命3ヶ月位と言われてたのに突然亡くなって、それはそれで悲しかったけど、終わりが見えない介護はホントに疲れる。
 人は100%死ぬから、いつかは介護も終わるんだろうけど、それが、1週間後なのか1ヶ月後なのか1年後なのか、はたまた10年後だったりして…。介護疲れで母より先に自分がくたばらないように、頑張らない介護を目指そうと思う。
 母がご飯を食べなくなったのは、今回で4回目だ。最初は父がまだ存命中、母と2人でお留守番してもらっていて、私が仕事から帰ったら、母が朝から飲まず食わずで動けなくなっていた。「糖尿病の先生に、ご飯を食べたら死ぬと言われたからご飯は食べない」と言って、母がガンとして何も口にしなかったらしい。全く歩くこともできず慌てて救急車を呼んだ。2日入院して点滴したら元気になった。しかし認知症があり他の入院患者さんに迷惑をかけるので、次回からは認知症専門病院に入院して下さいと病院から釘をさされた。
 次に食べられなくなった時は、かかりつけの病院に3日間点滴に通った。もう刺す血管がなくなった頃元気になった。
 3回目は、去年の12月頃ご飯の食べ方が分からなくなって食べられなくなった。食事介助は嫌がり口を開けないので、エンシュアとメイバランスとプリンと果物のジュースで3ヶ月過ごしたが、突然食事介助を嫌がらなくなり、目をつぶったまま口をパクパク開け食べるようになった。
 ところが6月に入りまた介助しても食べたくない時は、顔を背けて口を開けなくなった。プリンなど甘いものは食べたりもする。最近は朝しか食べない。もう血管が脆くて点滴も入らないし、延命は全く考えていない。本人も天井だけ毎日見て生きていくのは嫌だと以前から言っていた。
 本人の生命力が有れば持ち直すだろうし、もうあの世に行く頃合いだったら食べなくなるのも自然な事。寿命だと思ってあきらめよう。
 もう91歳まで生きたからよかろう。
そんな事をいいながら100歳まで生きたりして。私の方が先に逝きそうだ。