令和8年度が始まり、今の部署での仕事は2年目となったのだが、さすがに昨年度に配属されたばかりの時と比べたら仕事については慣れがある。

 

慣れると、仕事に対して余裕ができて、恐怖感とか不安感とかが無くいい意味で力が抜けてて具合としては良いのだが、一方で緊張感は薄れ、持っている知識だけで大体のことがなんとかなり、何もなければ新しく吸収することもないから、漫然と業務を行いがちになってしまう恐れがあるような気はしている。

 

特に電話対応については、通年ずーっと、ひたすら電話に出たがらない一部の人がどうしても存在して、そういう人への苛立ちを自分自身で隠せなくなってきているので本当にヤバいなと感じるところで、そういう外部要因と、自分自身の仕事への慣れとで、時に腹立ち時にだらだらしと感情的に変な一年を過ごしてしまわないかと危機感が湧き上がっているところ。

 

そこで閃いたのだが、ほかの人と自分を比べてるから不要に苛立つのであって、比べる対象を自分自身にしてしまえばいいのではないかと思い「電話対応」をセルフ・ポイント化してみることとした。電話を取った結果、書類一枚書ききったら2ポイント。書類作成を要しない簡単な対応の場合は1ポイント…というように。

 

獲得したポイントは、2日に1回の飲酒日で飲める本数が基本的に缶2本までのところ、そこへ缶1本を30ポイントで追加できるというようにする。ほか500mlの場合は40ポイントとか。おつまみ買うなら10ポイントとか。もちろんポイントが無いなら追加のお酒は飲めない。

 

この「セルフポイ活」は3月の時に構想し、4月から実際に記録し始めている。おかげか、電話対応もこれまで以上に積極的になれている気がするし、電話を取らないヤツがいても、自分が取ればいいからと考えて気にならない。今のところは、日々ドンドンポイントが貯まっておりいいように運用できているのかなと思っている。

 

ただ、今は4月19日に本番を控える「あおもり桜マラソン」出場に向けて、飲酒を完全に控えているからポイントの消費が起こり得ず、そのせいで順調に感じているだけかもしれない。マラソン大会後に「2日に1回OKの飲酒期間」が再開したら、自分のことなのであっという間にポイント消費し、無くなってしまうかもしれない。最悪ポイント借金なんかしちゃったりして。

 

この仕事力向上のためのセルフポイ活がうまくいくかどうかは、まだしばらく判断がつかなそうだ。まず今できることはとにかく一生懸命仕事することだな。明日も頑張りたい。

芦沢央「許されようとは思いません」を読み切ったので、感想を書く。

今までの本の選び方通り、ネットやYouTubeでおすすめされていたのを見かけ、県立図書館で借りて読んだもの。誰だったか、ブログで「自己トップ20に入る」という高評価をしている方もいて、かなり期待大で読み始めたのだが、今回に関しては申し訳ないことに自分には合わない内容だった。

 

短編集で全5編の話が収録されていてその全てが「イヤミス」系。イヤミスとは、「読んでいて(または読んだ後に)イヤ~な気持ちになるミステリー」のことで、後味が悪かったり、人間の嫌な部分がメインとなる話を指すとのこと(ジェミニに教えてもらった)。それぞれの話で必ず、あっと驚くようなどんでん返しがあり、そのアイデアや表現がとても面白いものの、それを覆すほどの圧倒的な後味の悪さで、自分は最後まで読むのが本当に辛かった。

 

思えば…自分の中の、超・浅い読書歴において今のところトップかなと感じている「方舟」もイヤミス系のはずだが、こちらは全く問題なく許せて、なんで「許されようとは~」は駄目なんだろうか?という気はする。

 

考えるに、「許されようとは~」の場合、どの話も最初からずーっと事態が悪く、そのまま順調に悪化し続けていき、最後にどんでん返しがあっても「悪い話は悪いまま」「悪いという中での悪いどんでん返し」だったというのがでかいと思う。方舟は、最後に犯人以外全員死ぬことになるこれ以上ないバッドエンドだが、それでも途中の推理パートにはちゃんと気持ちよさがあった。

 

4つ目の話「姉のように」という話は、どんでん返しの見せ方が特に面白くて「そういうことか!」と心から思わされたし、5つ目の話「許されようとは思いません」も、死後の自分のことを想定している祖母の戦略がメチャクチャ面白かった。この小説が、世の中で評価されているというのは凄くよく分かったのだが、自分には、読んでて登場人物の気持ちになってしまうと本当に辛くて辛くて。

 

まあ、いろんな本があるから合う合わないあるだろうなということで。

 

●キャラクター:3ポイント

みんな個性的であり、みんなしっかり人生を転落していく。

●世界観・雰囲気:3ポイント

雰囲気が重い。ずっとどんよりしている感じ。1つ目の話「目撃者はいなかった」は、社会人がミスを隠すというものだが、そうしたくなる気持ちもわかるし追い詰められていく感じがメチャクチャ苦しかった。

●ストーリー:3ポイント

とにかく重い、苦しいの一言。

●読みやすさ:4ポイント

短編集なので読みやすい。

●どんでん返し:5ポイント

全編「そう来たか!」と驚くこと間違いなしで、種明かしも凄い面白い。もうちょっと、救いのある話にしてくれたら良かったのになと、個人的には思う。

今日は3月31日。令和7年度最終日だ。毎年のことながら、どうもこの日この季節が好きになれない。年度代わりで人事異動があり必ず誰かしら仲間との「別れ」を経験するから。

 

今年度相当にお世話になった、干支一回り以上も下の同僚が明日からいなくなるというので自分は大変寂しい。同じ風に思った人は多かったようで、今日は引っ越しでドタバタ作業している中にあってもいろいろな人が、同僚に挨拶に来ていた。ぜひまた集まりましょう、飲みましょうと。

 

ただ、自分もそれなりに長くこの会社に勤めているのでわかるけれども、一旦部署異動で距離が離れてしまうと、のちにみんなで集まったとしても、今日のこれまでと全く同じノリ、同じ気持ちでは会話はできなくなってしまうのだ。異動したら仕事の内容もガラッと変わり、目指す方向性も思考回路も、残された自分たちとは違う方向を向いて新たな仲間と先に進んで行くからちょっとずつズレてきてしまう。

 

これが本当に毎回、堪らなく儚く無常だなと感じる。明日からは全く新しい出会いもあるはずだが、人間どうしても安定を求め変化を嫌う傾向があるからなのか、そちらの方には今のところ喜びを感じず、仲間が離れてしまうことの虚しさだけに襲われてしまう。そもそも新しく出会う人がどんな人かわからないし、意見が合わないかもしれない。

 

これまでを振り返ると自分の場合「令和5年度から6年度」に移った時が寂しさのMAXだったように思う。あの時は見事に仲間たちが散りじりバラバラになった感覚があって、マジで心が引き裂かれたような気分に陥ったから。あの時すでに41歳のいいオジサンだったのに、こんな、純粋な子どものような寂しさを味わうなんてな、と感じたものだ。

 

ただ、同時に自分はいい年齢のオジサンであるので、こんなセンチメンタルも1か月もすればすっかり慣れてしまうのだということもまた経験上知っている。3月31日は必ずいつも「こんなことで新年度大丈夫なのか」と心配するが、結果大丈夫じゃなかったことなんて一回もなかった。

 

とりあえず、今この時、今日だけは確かに存在しているこの「寂しい」という気持ちを、こうしてブログに記録しておいて、じっくり味わっておきたいと思う。

令和8年3月28日土曜日。

 

4月19日に開催される「あおもり桜マラソン」について、令和7年5月からハーフマラソン出場のためのんびり練習を続けてきたが、いよいよ本番が近づいてきて焦りが出てきた。目標は、令和6年に出場した時の記録「1時間44分」を1分でも縮めることであり、さらには、今じゃなくてもゆくゆくは、20代の時のベスト記録「1時間38分」を超えたいとも思っている。

 

その状況で、年々確実に積み重ねる年齢と、日々さほど減らない体重等の心配材料があって、今月はどこかのタイミングで思い切った練習をしなければならない!と考えており、この日は思い切って本番と同様の「21キロ走」を敢行することとした。スタートは青森市の端っこである「後潟小学校」のあたりに設定し、ベイブリッジを越えて家に帰ってくるというもの。後潟へは、家族にわざわざ車で送り届けてもらった。

 

車から降りたところに保育園的な施設があって、中から園児たちにガン見されつつ念入りに屈伸運動、アキレス腱伸ばしを行う(道半ばで肉離れでも起こしたら大変なことだ)。気温は10℃と、低く無かったものの潮風が吹いて体感はメチャクチャ寒い。スポティファイで音楽聴きながら「今日はキロ6分で良い」ことにして、まずは体を温まるためにということでゆっくり走り出した。

 

スタートして3キロ、4キロ、5キロ…と経過するとちゃんと体は温まり汗も噴き出してきた。いい具合に疲労感が表れてきたのに、油川や沖館あたりには全然まだまだ到着しない。8キロ、9キロ、10キロとまで来てやっと沖館だ。普段の練習ならいつも10キロ~15キロあたりで終えるのでそろそろ終盤なところ、ここまで走ってやっと「半分」とは。遅めペースで走っていて息はまだ上がっていないものの気持ち的にはドッとした疲れに襲われてしまった。

 

道中、一回水分補給タイムを設けることにしていて、沖館のお弁当屋さんの前の自販機で立ち止まったら、なんと「ゴミ箱」が無い。たまたまかな?と思って次の自販機まで我慢して走ったところそこにも無い。次にも。次にも。ようやくわかったのだが最近は自動販売機にはゴミ箱は併設しないのが標準なようだった。ゴミは家に持ち帰れ的な?ことなのか?ランナーにはなかなか酷な時代になったんだなと感じた。

 

結局は自販機でミニサイズの飲み物を買って飲み、近くのコンビニのゴミ箱に捨てさせて頂いたのだけれども、今後フルサイズで走る際は飲み物対策をちゃんと考えないとだめかもしれない。それでも、自販機とゴミ捨て場のことばかり考えながら走ったので不思議と10~18キロあたりの記憶が薄くて、感覚的にはあっという間に時間が過ぎ去ったような気がしたからラッキーだったかもしれない。

 

ラスト3キロ、ひざの痛みに耐えつつなんとか走りぬき21キロジャストでゴールだ。平均タイムは6分1秒とここもほぼ狙い通りだった。この距離の感覚を持ってなんとか本番頑張りたいところだが…1時間43分を出すためにはキロ「4分54秒」で走らないとだめなので、今の時期に6分で走って満足している状態ではちょっと、ヤバそうな気はしないこともない。

先日の旅行中に、夕木春央「十戒」を読み終えた。元々図書館で借りようとしていたが、現在もなおベストセラーにランクインしているらしくて、常に貸し出し中なので、自分の順番が来ることはなさそうと思いついに買ってしまった。またしても、あまりにも面白過ぎた。

 

今作を読むには、まず絶対に前作「方舟」を読んでからのほうがいい。「十戒」単体で十分に面白いと思うけれども、ラストでやってくる「衝撃の事実判明2連発」が、「方舟」を読んでいないせいで1発になってしまう。その味わえなかった1発をスルーしてしまうのは勿体なさすぎるし、慌てて十戒のあとに方舟を読んでも意味ないどころか、方舟の方の楽しみも消える可能性があり、大損そのものだな、と思えてしまう。

 

話は、小さい無人島にやってきた男女9人が、連続殺人事件に巻き込まれるも、犯人から謎の10個の指令文(作中で十戒と呼ばれる)を受け、島から逃げたり、犯人を捜したり、みだりに外部と連絡を取ったりすることが禁止されてしまうというもの。十戒を破ると、島にセットされた大量の爆弾が爆発し、全員が死亡してしまう。

 

9人の中に確実に犯人はいるが、犯人は巧妙に立ち回り、全くバレない。殺人を繰り返しながら、指示書を駆使して、時にはメンバーに地面に残った足跡を消させたり、時には死体の梱包を手伝わせたりするのがコワ面白い。淡々と犯人の手伝いをして疑問に思わないメンバーもまた、倫理観が薄弱になっているようで恐ろしい。

 

また、メンバーと犯人が交流するために、袋に、一人ずつ貝がら(イエス)か石(ノー)を入れて行くという方法を発明したのが面白い。犯人の言うとおりに動き、「犯人よ、これでいいか?」と質問するべくこの方法を取ったところ、石(ノー)が一個入っており「ヤバい!」と焦るシーンなどは緊迫感があったように思う。よくこんな設定思いつくなあ。

 

~~~ここから完全なるネタバレあり注意~~~~~~

 

とは言え最後は、本作の探偵役である綾川が、メンバー全員の前で犯人を特定する。「犯人を捜そうとしてはいけない」という戒律があるのでみんな焦るのだが、推理では、今ここにいない「死んだはずの人」が犯人で、今も島のどこかに潜んでいるので、この推理をもっていきなり死ぬことはないと。実際に推理後には島が爆破されることなく、無事に船に乗って、生き残りメンバーみんなで脱出することができた。

 

これにてハッピーエンド、と思われたのだが…実は実は実は、真犯人は探偵役の綾川であり、みんなを納得させたはずの綾川による推理は、ほぼ全てがウソであった。最後は、船の上から綾川がスイッチを起動して島を爆破。爆破は、綾川が推理したウソの犯人(←すでにとっくに殺されている)がやったのだ、ということにして、綾川自身による犯行の証拠は爆破とともに全て消し去った。

 

綾川…とんでもないやつだ、と思わせて、さらにもう一発の衝撃的な事実がわかる。なんと綾川は前作「方舟」で生き残った「犯人」その人なのであった。このあたりの、自分のページをめくる勢いたるやとてつもなかった。真犯人が「方舟」の犯人と同じ人だっていうことなので、この十戒は映画化は難しそうな気がするが、面白かったからいつかぜひやってほしい。また小説としても今後シリーズ化するならぜひ読みたい。

 

●キャラクター:2ポイント

それぞれのキャラに深堀りはあまりないかも。犯人はなんでこんなことをするんだ?どうやってするんだ?という謎解きがメインだからか。

●世界観・雰囲気:3ポイント

「方舟」と比べると、狭い孤島にいる感じとかの臨場感を感じることは少なかったかも。

●ストーリー:4ポイント

次々起きる事件と、犯人とのやりとりなど展開が沢山ある。真相を知ってから2周目を読むと新たな発見がありそう。また、語り手の地の文にもいろいろ仕掛けがあるっぽい。

●読みやすさ:5ポイント

一定のところまで読み進めれば、あとは止まらない。読書初心者の自分がほぼぶっ通しで一気読みできた。

●どんでん返し:5ポイント

「方舟」ほどの衝撃度は無かったけど、作り込まれている。やっぱりびっくりした。

令和8年3月19日から21日にかけて家族で宮城・盛岡旅行に行って来た。

 

目的地は山形県だったが、これは13歳娘が「まだ東北圏内で山形にだけ行ったことがない」と話したので。山形で何かしたいことがあるから行くということではなくて、山形という目的地がまずあって、それに合わせて旅行するというのはなかなか風変りだなと思う。車で行くことになったが何はともあれ遠いので、一泊目は岩手県一関市に泊まる。

 

まず平泉の中尊寺を観た。世界遺産に登録されている「中尊寺金色堂」を目当てに駐車場から結構な歩くが、それだけで子どもらにしてみたらアスレチックみたいで面白かったよう。世界遺産と聞いてとてつもないものをイメージして、ハードルが上がり切っていたが、900年前にこれを人間が作ったと思うと凄い。歩道に無造作に置かれていた鳥居用だったと思われる柱に「文政~年(200年前)」とか記されててそれにも驚いた。

 

2泊目は蔵王の「メルキュールホテル宮城蔵王」に泊まった。ここはリゾート&スパの施設だとのことだが人の数が多くてまずは面食らった。また、ロビーで宿泊客向けの「バザー」とビールとスパークリングワイン飲み放題、お菓子食べ放題が行われてて自分もさっそくお呼ばれする。クッキーがウマいし、久々にビール飲んだのと長距離の運転で疲れていたのでまあ美味しい。

 

このもてなしは、青森に住む超・ド平凡過程の我々では、結婚式前とかでしかちょっと見たことがない。我々においては一枚上の「中の上」ランクのサービスを味わったな、という感想を持った。部屋も広く、晩御飯もバイキングで豪華。ただちょっと、三連休っていうことが大きいと思うけどあまりに人が多すぎたな。

 

 

3日目は山形の蔵王のロープウェイだ。ここは凄く立派なスキー場であるが、ロープウェイに乗りに来る普通の方々も多い。青森市で雪が溶けたばっかりだったが、こうして大自然の雪を見るとなぜか懐かしさとともに、「あぁ、これくらいの雪だったらスキーしたくなるし、最高なのだが」と感じてしまった。木々に細かく降り積もる雪が神秘的でキレい。

 

全体的に、美味しいものばっか食べたし楽しい旅行だった。8歳息子とデカサッカーボールで遊んだり、卓球したりバドミントンしたりできたし、大浴場ではしゃいだのも面白かった。ただやっぱりやっぱり、車の運転が辛かったな。どうしても安さを求めてしまうが、莫大な移動時間と深い疲労を引き換えにしていいのかどうかというのはちゃんと考えないと行けないなと思った。

職場のパソコンが新しくなった。あちこちに持ち運んで、会議や打ち合わせが便利なようにと、本体が前よりも小さくなり「テンキー」も本体から無くなることになった。

 

テンキーは代わりに外付けのが配布されたのだが、有線でなんとなく邪魔な気がしたし、そもそも自分のデスクが基本的にスペースが狭いためとにかく窮屈な印象となった。テンキーはどことなく計算機大の大きさで、これとは別に計算機も持っているので持ち替えたりなんだりで鬱陶しい。

 

そこで、自分は「テンキーと計算機が一緒になったものがあればいいのに」と思いつき、ネットで調べたらまさにドンピシャのものがあって、即日Amazonでポチッたのだった。一応念のため、レビューも見て問題なさそうというのも確認したし、YouTuberもレビューしてて「良い」とのことだったので。

 

それで、品が届き、実際に使い始めたのが昨日(3月18日)だ。無線であって線のごちゃつきは無く、またコネクトボタンでパソコンをつなぎ、CALボタンで計算機と、テンキーの機能を切り替える。さらに、計算機側で計算した結果をパソコンに送信することも可能で、キータッチ音もパチパチと小気味よく、操作が楽しい。これでお値約3,000円だ。

 

これはかなり、いい買い物をしたぞと。仕事も捗り、これからバリバリやっていくぞ!と気持ちを新たにして一日を過ごしたら、段々と、徐々に、微妙に「あれ…」と思わざるを得ないような違和感を覚えるようになってきた。

 

このテンキー、無線がゆえに単4電池で動いているのだが、節電の観点から「17分」が経過すると自動的に電源が落ちてしまうのだ。仕事でなにか電話出て、別な作業して、さあパソコン画面に入力だ!とテンキーを触ると大体電源が落ちてて、改めて使う場合は「電源オン」押して「コネクトボタン」押して「CALボタン」押してテンキー状態にして、やっと作業に移れる。これが毎回なので段々、ストレスが溜まってきてしまう。

 

急いでるときに無意識にパチパチ、と打ってから「あぁ、電源落ちてるやんけ」と気づいて舌打ちしてまたボタン3回押し。これは堪らん…。

 

今2日経って、トータルで失敗だったなあと思っているところ。発想は良かったのだが、無線でなく有線のものだったら良かったのかも知れない。せっかく買ったので暫くは使うが、そのうち有線版をまた探すことになりそうだ。3,000円の、高い?授業料となってしまった。

青森県立図書館で借りてきた2冊目「むらさきのスカートの女」を読み終えた。

 

近頃すっかり読書感想文ばかり投稿するようになってしまった。しかしこれもまた、数十年後に振り返ったときに「あぁこの時、図書館に行ってよく本を借りてたな」と思い出せるから、まあいいと思う。思えば10年くらい前は職業系のドラマにハマってやたらと感想を書いていたような気がするしな。

 

「むらさきのスカートの女」は、本当に不思議な話だった。語り手の主人公は、近所に住んでいる謎のむらさきのスカートの女を観察していて、常日頃から友達になりたいなと考えている。むらさきのスカートの女は、いつもパン屋でクリームパンをひとつ買って、公園の南側の定位置のベンチに座って食べていると。たまに働いて、辞めて、を繰り返していると。

 

最初こそ、むらさきのスカートの女がだいぶ変で、公園で小学生にからかわれたりしている描写などがあって、読者である自分自身も興味深く読み進めていたのだが、段々と、なんか言葉にならない「妙な違和感」を覚えるようになってくる。そもそも、このむらさきのスカートの女を観察している「語り手」のほうがやけに異常に感じてくるのだ。

 

むらさきのスカートの女はどこどこのアパートに住んでいて、〇月〇日にどこの面接を受けたが落ちて、次はどこを落ちて、今日は何を食べて…というように、あまりにも詳しすぎる。途中、うまいこと求人情報誌を目線に置くことで、むらさきのスカートの女を語り手が務めている清掃会社の面接を受けさせるよう誘導し、実際に同僚になる。

 

ところがいつまで経っても語り手は、直接むらさきのスカートの女と接触しない。友達になりたいはずなのに、ずっと観察しているのみで何もしないというのが極めて不気味で、チーフに仕事を教わって、慣れてきたから一人立ちするようになったとか、所長からコーヒーをごちそうになっていた、とか神の視点ぽく延々とむらさきのスカートの女の観察が続けられていく。

 

時間が経つとむらさきのスカートの女は職場に適合して、むしろし過ぎて、所長と不倫関係になってしまう。それがバレて同僚から目の敵にされ、備品のタオルなどを転売していた疑惑までかけられてどんどん立場を失っていくところで、終盤、突如いきなりゼロ距離にまで近づいてむらさきのスカートの女に話しかける語り手。ぎょっとする怖さがある。

 

謎が謎のまま終わってしまうので、結局なんだったんだこれ?と思わされる。ネットで調べるといろいろな考察がなされていて、例えば「むらさきのスカートの女と語り手は同一人物なのではないか」などの意見は面白かった。自分が感じたところでは、語り手は、むらさきのスカートの女と友達になりたいがために陰でサポートしていたように描かれていたが、むしろ逆だったのではないかと。

 

というのも、備品を転売していたのは語り手なのではないかと思うため。むらさきのスカートの女は、変な人間ではなくむしろ普通に社会性のある一般女性であったが、極めて異常な様子である語り手が、こんなはずはないとわざと苦境に陥れていたのではないかとも思う。この辺は全く正解はなく、だからこそもどかしい。

 

ネットで検索してみたところ、この作品もまた芥川賞を取っていた。先日のコンビニ人間といい、芥川賞って結構受賞作品の幅が広いんだなあ、ということを知った。もっと、同作品を読んだいろんな人の意見が聞いてみたくなった。

 

●キャラクター:5ポイント

むらさきのスカートの女というタイトルだが、語り手の主人公「黄色いカーディガンの女」の個性が突出している。

●世界観・雰囲気:4ポイント

語り手の見ているもの、聞いているものが全く信用ならない不穏さ。でもなんかドジなところもあり笑えてしまう不思議さ。じっとりとした余韻。

●ストーリー:2ポイント

殺人事件とか、お化けとか、そういうトンデモな出来事はない。

●読みやすさ:5ポイント

すらすら読める。ページ数も少ないのでこれもまた、時間があれば1日で行けるもの。

●どんでん返し:1ポイント

どんでん返しは無い。

青森市シーナシーナのフードコート内にある「の郎」で、待望のつけ麺の提供が始まっていることを知った。いつからやってたかわからないが、ジャスコの「大勝軒」で昔発売していたの郎つけ麺が大好きだったので嬉しい。麺が柔らかめで独特だったが、これぞあの時のつけ麺。これで「の郎」が自分の中で特別な店になったと思う。

 

今日は2週間ぶりに県立図書館に行く。前々から読書系youtuberのチャンネルを観てオススメとされていた中から、数冊を狙って借りてきた。本当は夕木春央の「十戒」が読みたかったが、人気作ということで貸し出し中だし予約も入っているとのことで諦め、次の候補作のラインナップから借りる。

 

それで、一瞬で読み終わったのが村田紗耶香「コンビニ人間」だ。152ページ、信じられないくらいに読みやすくてあっという間に終わる。調べたら2016年に芥川賞を受賞した作品とのこと。

 

主人公古倉(女性)は小さいときからみんなと同じであること、普通であること、の感覚がわからず、明らかに生まれ持った「気質」がある。自分は周りと違うんだなと自覚しながら生きてきたが、大学生の時に目に付いてコンビニのバイトを始めて、コンビニの店員として求められる技を習得したら、やっと自分が社会の一員(普通)になれた気がした。そこから18年が経過して今もずっとコンビニのバイトを続けている。

 

コンビニで働く際に必要なあいさつ、品出し等、基本的な事項を覚えて、コンビニ店員に適合してはいるけれども、一般的な常識とか、大勢の人が持っているであろう感覚のようなものは依然全くわからないし理解もできない。年齢が36歳になって、周りから「結婚しないのか」「なんでいつまでもバイトしているのか」と言われるようになって、また段々社会から認められていない感覚に陥っていく。

 

程度の差こそあるものの、自分も、社会の普通の感覚っていうものが遠く感じたり、理解できなかったりするのはなんかちょっとだけわかるなあと思う部分はある。仕事をこなしていて一見ちゃんとした大人のように見えているけれども、自分も日常では非常にグータラだし本来人とも喋りたくない。それを無理くり社会のほうに合わせて、社会人を演じて生きているなという感覚は少しある。

 

そういう部分がほかより極端に大きい、あまりに特徴的な主人公が「普通」を目指そうとしてやはり駄目で、最後には「自分はコンビニ人間である」と確かに自覚したという点、自分はこれはハッピーエンドとして見ても良いのではないかと感じた。妹との関係や友人関係には亀裂が入りまくりだが(普通になってよと泣きじゃくる妹を前に、平然とプリンを食べたシーンはなかなかに怖かった)。

 

多様性だなんだと言われている世の中なのに、許容範囲を超えた異質物は社会から排除されてしまう。自分の職場にも、どうも、心から人の気持ちが理解できてなさそうな人がいて上司が毎日苦心しているが、当の本人もまたいろいろ悩んでいるのかもしれないな。なんか、「普通ってなんだろう」と、強烈な問題提起を食らったような不思議な感覚に陥る話だった。

 

●キャラクター:5ポイント

なんと言っても異質の主人公の個性が凄い。ほか、明らかにクズと思えてしまう白羽もキャラが濃い。

●世界観・雰囲気:4ポイント

主人公にとっては世界の全てだが、仕事としてのコンビニの世界が見える。あとは、主人公が社会から明らかに「ヤバいなこいつ」と思われている描写・雰囲気がリアル

●ストーリー:3ポイント

主人公が「普通」になるために試行錯誤した結果、最終的に真理を得るというもの

●読みやすさ:5ポイント

普通とは、という難しいような気がするテーマなのに、言葉が簡単で読みやす過ぎた。集中すれば半日以内に読み終えられると思う。

●どんでん返し:1ポイント

どんでん返しは無い。でも結末が読めないと言う点ではどんでん返しのような感覚はあったかも。

青森県立図書館で借りた「イニシエーション・ラブ」を読み終えた。

 

これもまた、読書系youtuberのかたが「ラスト2行でのどんでん返しが凄い」と紹介していたもので「恋愛小説ではあるが分類的にはミステリーになる」というのが意味わからなくて、そこに興味持って借りてきたのだった。さきほど読み終えて、ラストのどんでん返しが凄いという点もミステリーだという点も、大変納得しているところ。

 

話の運びは、Side-AとSide-Bに分かれている。Side-Aでは、大学生のタッくんがマユと合コンで出会って、付き合うまでの課程が描かれており、Side-Bでは社会人のタッくんが東京に配属され、遠距離恋愛を経つつもいろいろあって最後にはマユを振るところまでが描かれる。テレホンカードやカセットテープが登場するなど、1980年代の20代の若者の恋愛ってこんな感じなんだなというのが良くわかる。

 

<注意:以下からネタバレ書きます>

 

肝心のどんでん返しについては、なんとまさかまさか。Side-Aのタッくんと、Side-Bのタッくんは「全くの別人」であったことが、ラスト2行で初めて読者に明かされるというものだった。時系列的に、Side-Aの大学生タッくんが、Side-Bで社会人になったのだと思っていたのにこれもまたフェイクで、まさかの「AとBは全く同じ時期」だったとも判明してしまう。

 

つまりマユは同時期に、二人のタッくんと平行して付き合っていたというのだ。これがわかった瞬間に、自分はすぐに今まで読んできた、割と退屈めのタッくんとマユの恋愛のやりとりを凄まじい勢いで読み返すことになった。そういえばAタッくんがマユに入院するからとデートを断られた時、マユはBタッくんと一緒に病院に行っていたな。

 

また、Bタッくんがマユを海に誘ったが、すでにマユは一週間前にAタッくんと海に行っていたので日に焼けていたな。さらにマユの家にはAタッくんが貸した本があってBタッくんが不思議がっていたし、最初の合コンの場ではマユはBタッくんが送ってくれた指輪をつけていたし、そのごBにフラれてからは指輪はしなくなった。なんでもない描写が全部、どんでん返し後の説明文になっている。

 

凄い、これはまさに、恋愛小説をうたった完全なミステリ小説だな、と。凄まじい叙述トリックで、自分は最初からなんらかのどんでん返しがあるということを知っていたのに見事やられた感じがする。これ、調べたところどうやら映画化もしているらしいけど、この衝撃的なラスト2行をどうやって映画で表現するんだろう??2人いるタッくんをどう映像で隠すことができるんだろう。興味が尽きない。

 

●キャラクター:3ポイント

読み終えた後、かわいい印象だったマユがとにかく怖いと感じる。

●世界観・雰囲気:3ポイント

1980年代の雰囲気が恋愛小説の描写を通じて理解できる。

●ストーリー:3ポイント

普通に読んでるだけでは本当に普通の男女の恋愛風景を描写したものでしかなく、割と退屈に思うことも。

●読みやすさ:4ポイント

タッくんの主観で話が進んで行く。会話も多いしページ数も少な目で読みやすかった。

●どんでん返し:5ポイント

衝撃的過ぎた。なるほど、全てはこれ(ラスト2行)をやりたかったのね、と。