やって来ました、武家屋敷通りにあるふるさと館。
ここでは色々な体験をすることが出来ます(要予約)
入口で体験館を探してウロウロしていると、福江島の南西、玉之浦という場所で発見された白い覆輪の椿「玉之浦」が売られているではありませんか 幻の椿として世界でも有名な椿なんです。
気付いたら、買ってました
袋からはみ出る大きさの嵩張る玉之浦を抱えながら、体験館へ行きます。私が今回予約したのは・・・五島の植物を使った草木染めです
ハンカチ、巾着、シルクスカーフの中から選択します。私は帯揚を作りたくてシルクスカーフを予約しておりました。
ご挨拶後、その話をしましたら、講師の先生が、「開始時間まで時間がまだあるから、ちょっと待っててね」と、ご自宅まで帯揚げの生地を取りに行ってくださいました
「ごめんなさい、白地がなくて既に蘇芳で染めてしまった帯揚しかなかった」と申し訳なさそうに見せてくださったのがこれ。
でも、これに重ね染めしたら結構面白いかも、ということになり、これを染めることになりました。
五島で先生が集めた臭木(くさぎ)という青紫の実を煮だして染めていきます。
薄ピンクがどうなるかしらね~、なんて心配しながら染めていますと・・
あら、なかなか素敵な青灰色に。
絞り染めにしたいので、5か所をぎゅ~~~っと結びます。
そしてマリーゴールドと玉ねぎの皮の染液に浸します。
ミョウバン液と交互に何回か浸けて、最後に水洗いして干します。
どうどう 素敵ですよね~
アイロンかけて出来上がり~
100分程度で仕上がります。正絹生地で染めて、込み込みの3,000円ぽっきりです。
素晴らしい~~~~。
自分で染めた帯揚・・じ~~ん
またやりに行くかも・・
飛行場へは17時前に着ければいいので、1時間ほどまだ時間があります。講師の先生がこの向いにある建物を勧めてくださいました。
山本にぞう・・・?どこかで聞いたような。
この方の描く空、風景はそれまでのアニメ界を一変させました。日本のアニメが世界のアニメとなって行くのに、この方の功績抜きにはありえませんでした。
作品自体は撮影不可なので、ここにはUP出来ませんが、UPしても実際の絵には遠く及びません。その細かな描写は、思わず深呼吸して、長い溜息がもれるほどでした。この目で見ることが出来て、本当に良かったと思いました。
山本氏は五島出身で、やはりこの豊で魅力的な自然の中で育ってこその感性なのか・・と納得してしまいました。
受付に並んでいるセル画のポストカードやクリアファイルを選ぶ時間もなく、タクシーを呼んでいただき、空港へ。
ん?運転手さん、どこ行くの???
バス道路へは向かわず、山の中へと入って行きます・・・。もちろん人家がいっぱいあるので、森の中とかではないのですが。どうやら近道をしてくれているようです。あ~~、バス通りはお店や会社の建物ばかりだったけど、福江市民はこうした山の手にお住まいだったのですね。沖縄みたいに石垣で囲われた住宅の間をぬって走ります。10分もしなかったと思います、空港へ到着。千円ちょっとでした。
名残惜しい五島の旅。
玉之浦椿を抱きかかえて、小さな飛行機に乗り込む時、美しい夕焼けが見送ってくれました。
また来るぞー!
旅レポがどなたかのお役に立てるといいなあ。
おしまい。