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みかんガムのブログ

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THE IDOLM@STER SHINY COLORS 1stLIVE FLY TO THE SHINY SKY

有栖川夏葉&涼本あきほ様宛フラワースタンド企画

 

 

【まえがき】

はじめまして。283プロダクション有栖川夏葉担当プロデューサーの、みかんガムと申します。2019年3月9日、10日に行われた「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 1stLIVE FLY TO THE SHINY SKY」にて、本公演に出演された有栖川夏葉&涼本あきほ様宛に、フラワースタンドを贈る企画を実施しました。本ブログでは、お花の解説を中心に、企画に込めた想いを書いていきます。

※注意:本ブログは、True Endを含む有栖川夏葉のコミュネタバレを含みます。コミュのネタバレを避けたい場合は、ご注意ください。

 

最初に、こちらが今回お贈りしたフラワースタンドです。

■今回お贈りしたフラワースタンド

 

「ふたりにとっての1stLIVEにふさわしいお花って、どんな花だろう」

今回私がフラスタ制作をするにあたり、ずっと考え続けた問いでした。283プロにとって最初の1年の集大成です。そして、ゲームや生放送、リリースイベントなどを全力で駆け抜けてきた2人が立つ、初めての大きなステージもあります。そんな大切な日に、私は夏葉のプロデューサーとして、涼本さんのファンとして、彼女たちのために何ができるのでしょうか。

 

正直、かなり悩みました。でも、その答えのヒントは夏葉が教えてくれました。「大事なのは想像すること」ですよね。「自分が今いちばん想いを届けたい相手を心に思い浮かべること」が一番大切なことのはず。このフラスタは、ふたりの晴れ舞台のための贈り物なのですから。

夏葉と涼本さんがどんな気持ちで当日を迎えてステージに立つのかを、自分の中でより具体的にイメージした上で、届けたい想いを考えました。

 

初めての大舞台です。相当なプレッシャーがかかるでしょう。ふたりは今できる全力をこのステージにぶつけてくれるはずです。そして、夏葉と涼本さんなら、高みを目指すために今日だけでなくその先の未来も追いかけているはずだと思いました。

ですので、まずは今日のステージで彼女たちの100%が発揮できるような支えになること、そして、この先の未来に前向きに進めるようなエールを送ることが必要だと考えました。

今の私ができる全力で、お花に想いを込めて伝えます。

「やるならとことん」です。だって、私は有栖川夏葉のプロデューサーですから。

 

 

【フラスタ全体について】

それでは、解説に移ります。

まずは、フラスタの全体像についてお話しします。

私が知る限り、今回のお花は夏葉と涼本さんがプロデューサー(ファン)からもらう初めてのスタンド花になります。ですので、夏葉らしさやメッセージのわかりやすさは特に意識して構成しました。

 

パネルイラストのふたりが着ている衣装は、放課後クライマックスガールズ(以下「放クラ」)のユニット衣装である「ブレイブヒーロージャージ」です。これは、夏葉が最初から着ている彼女の代表的な衣装であり、BRILLI@NT WINGのリリースイベントで涼本さんが着ていた衣装でもあります。最初の集大成である1stLIVEにふさわしい衣装だと思って選びました。

また、ブレイブヒーロージャージを使うだけでなく、今回のフラスタではpSSR[アルティメットマーメイド]をモチーフに使いたいと考えていました。そこで、旗やメガホンに星など、カードのイラストに登場する小物を装飾に使うことでこのテーマを強調しています。

■pSSR[アルティメットマーメイド]

 

全体の色は、夏葉のイメージカラーである緑とサブカラーである紫を中心にまとめました。

 

上段から中段にかけてのお花は、緑が中心です。夏葉の緑はライトグリーンに近く全体的に優しい色味なので、他のお花の色に負けないようにボリューム感たっぷりで作って頂きました。また、夏葉の名前には「葉」が入っているので、「葉」も多めに入っています。「葉」を使っていただけたおかげでフラスタ全体に動きが出て、夏葉のエネルギッシュな魅力を表現できていたのではないかと思います。

 

一方、下段のお花は夏葉のサブカラーである紫を中心とした構成にしています。紫の色はグラデーションになっており、下にいくにつれて薄い紫から段々濃くなっていきます。

上段の夏葉のエネルギッシュな魅力に対し、下段では夏葉の大人の魅力を表現しています。お花も、全体的にラグジュアリーな印象でまとめて頂きました。私は、この両方の魅力が共存していることが、夏葉の大きな魅力のひとつであると思っています。夏葉のイメージカラー2色を使うことで、彼女の魅力を少しでも伝えることができていたでしょうか。

下段に設置されている参加者パネルは、pSSR[アルティメットマーメイド]にも登場したナイトプールをモチーフに作っています。このカードの登場台詞に「これが大人の魅力というものよ」という言葉が入っていることもあり、下段で表現したいイメージにもぴったりでした。夏葉に喜んでもらえるように、ワンポイントで可愛い白鳥も描かれています。

■参加者パネルはナイトプールモチーフで


また、下段には蝶々のようなお花が使われています。これはカトレアというお花です。

■下段にはカトレアを使いました

 

「カトレア」は、夏葉の愛犬の名前です。そして、ランの女王とも呼ばれるお花のカトレアは「大人の魅力」という花言葉を持っています。夏葉にとって大切な存在である「カトレア」を一緒に初舞台に連れていってあげられるだけでなく、彼女の魅力の象徴にもなる素敵なお花でしたので、今回のフラスタに使用しました。

 

 

【フラスタの装飾品について】

次に、フラスタに使った装飾について解説します。

 

前述のように、今回はpSSR[アルティメットマーメイド]を意識した小物を多く配置しています。その中でも、フラスタ上段に設置してある旗のインパクトは大きかったのではないでしょうか。今回使用した旗は、フラスタのためにオーダーメイドで用意した特注の優勝旗です。pSSR[アルティメットマーメイド]の小物の中でも特に印象的なアイテムでしたので、今回はイラストをパネル化するのではなく、実物を使うことにチャレンジしました。旗の制作をお願いしたのは、SNS株式会社様です。私にとって未知への挑戦だった事はもちろんのこと、企業様にとっても過去に例を見ない案件であったとのことでした。打ち合わせでは、「そもそもこのサイズで作ることが可能なのか」という話から相談させて頂きました。特に担当者様には、打ち合わせ段階から完成まで細かく対応して頂きました。SNS株式会社様、本当にありがとうございました。

■旗はオーダーメイドの特注品です

 

イラストパネルの周りには、6つの星が配置されています。pSSR[アルティメットマーメイド]のイラストに描かれているアイテムを使いつつ、放クラメンバーのモチーフも組み込みたいと思い、「スターにもなれるはず」な星のパネルを使用しました。赤色が果穂、黄色が樹里、青色が凛世、ピンク色が智代子です。また、オレンジ色は放クラ、水色は283プロを表現しています。

■放クラや事務所のメンバーもいっしょです

 

実は、この星の配置にも意味があります。放クラと283プロを表現した6つの星。そしてパネルイラストの夏葉の右腰に描かれたブレイブヒーロージャージにある夏葉の星。これらを結ぶと、とある星団が浮かび上がります。星団の名前はプレアデス星団、別名すばると呼ばれています。

 

■星の配置は、すばるを参考にしました

 

「スバル」は、涼本さんの愛犬の名前でもあります。フラスタに夏葉の愛犬である「カトレア」を連れて行くのであれば、涼本さんの愛犬である「スバル」も連れて行ってあげたいという想いから、今回は星団の配置として使わせて頂きました。また、すばるは「集まってひとつになる」という意味の言葉をルーツに持つそうです(諸説あり)。夏葉はトップアイドルを目指していますが、今の彼女のトップアイドル像には夏葉ひとりだけでなく、ユニットや事務所のみんなの姿もあるはずです。放課後クライマックスガールズや283プロとしてトップを目指す姿も、すばるを通して表現させて頂きました

 

 

【Over The Rainbow】

続きまして、フラスタ中段に設置されている「虹」について解説します。

“Over The Rainbow”は、pSSR[アルティメットマーメイド]のTrue Endコミュのタイトルです。私が今回のお花を通して、いちばん表現したかったテーマでもあります。

1stLIVEが行われる舞浜アンフィシアターは、「海」のそばにある会場ですから。

 

簡単に、pSSR[アルティメットマーメイド]のTrue Endコミュを振り返ります。

~あらすじ~

―――――

「私ね、海が好きなの」夏葉を海に連れてきたプロデューサーに対して、彼女は言います。なぜ、海が好きなのか。夏葉にとっての海とは何か。彼女の「海」の話を聞いたプロデューサーは、自分にできることがないかと尋ねます。その時夏葉が口にする、プロデューサーへのお願いとは…。

―――――

 

今回のメッセージは、ステージに立つ涼本さんに当日気付いていただく必要がありました。そこで、ブレイブヒーロージャージを衣装と色味で表現し、特にpSSR[アルティメットマーメイド]であることを、装飾を使って表現しました。 pSSR [アルティメットマーメイド]のお花であることが伝われば、フラスタの虹を見ることでTrue Endコミュにつなげることができるはず、という構成になっています。

 

私がTrue Endコミュを踏まえて伝えたいメッセージは、主に3つあります。

 

1つめのメッセージは、「ここからどこへでも行ける」です。まえがきにも書いたように、夏葉と涼本さんならもっと高みを目指しているでしょう。BRILLI@NT WING01のリリースイベントで涼本さんが言っていた「もっと大きなステージ」はここよりも先にあるはずです。今回の1stLIVEから続く未来には、無限の可能性が広がっています。「ふたりなら、舞浜(ここ)からどこへでも行ける」、「このステージは、未来につながっている」という、共に高みを目指すふたりに贈る未来に進むためのエールが、1つめのメッセージです。そして、そんな未来の空に進むためにも、プロデューサーとして、ファンとして、彼女たちの「そばにいる」という誓いが、2つめのメッセージです。今回のステージを見守る立場としても、この先の空を一緒に進んでいく立場としても、私たちプロデューサーがふたりのそばにいてあげることで、少しでも力になれるのではないかと思います。

そして、1stLIVEのステージに立つふたりに、3つめのメッセージを贈ります。

「頑張れ!」「夏葉とあきちゃんは大丈夫だよ!俺たちが信じてる」

この言葉は、単にゲームのプロデューサーと同じ言葉というわけではありません。私たちはまだまだ短い時間ではありますが、今日までたくさんのふたりの魅力を知ることができました。だからこそ、伝えることができる言葉であると思っています。

参加者パネルの上には、赤いラナンキュラスの花束を添えています。赤いラナンキュラスの花言葉は、「あなたは魅力に満ちている」です。「これだけ魅力的なあなただからこそ、自信をもってステージに立ってほしい。そして、今日という日を思い切り楽しんでほしい。」ふたりの魅力を知っている私たちだからこそ、心の底からの「大丈夫だよ」を伝えたいと思い、3つめのメッセージを贈りました。

■赤いラナンキュラスの花言葉は、「あなたは魅力に満ちている」

 

 

【イラストについて】

最後に、イラストパネルについて解説します。

■ふたりのイラスト

 

夏葉はもちろんのこと、涼本さんのデフォルメを似せてもらえるように、絵師さんと何度も打ち合わせを重ねました。

ふたりの衣装は同じブレイブヒーロージャージですが、夏葉が着ているものと涼本さんが着ている衣装では微妙な差異があります。その細かい部分の描き分けも、念入りにお願いしました。

 

構図のイメージは、「1stLIVEのステージに立つふたり」です。そして、「トップアイドルを目指す」という意味と「舞浜アンフィシアターの会場全体をステージから見ている」という意味を込めて、目線は正面ではなくやや上方に向けるようにお願いしています。

 

今回、メガホンは「声」の象徴として使用しています。ですので、pSSR[アルティメットマーメイド]で夏葉が持っているメガホンは涼本さんに持ってもらいました。それは、涼本さんに「あなたの声を世界に届けてほしい」という想いからです。

今回の1stLIVEは、多くの方にふたりのことを見ていただける機会です。夏葉はもちろんですが、声優「涼本あきほ」のこともたくさんの人に知ってほしい。だからこそ、彼女の「声」がひとりでも多くの人に届くように、その象徴であるメガホンを涼本さんに持ってもらいました。

また、夏葉にとって涼本さんの「声」の存在は必要不可欠です。涼本さんの「声」でこれからも夏葉のことを支えていってほしいという願いも込めさせていただきました。

 

ユニットや事務所の仲間がいるとはいえ、多くの人を前にしてステージに立つことは、大変勇気がいることだと思います。今回の1stLIVEも、この先のステージも、相当なプレッシャーがかかる場面はたくさんあるでしょう。そんな時、夏葉が涼本さんの「そばで背中を押してくれる人」であってほしいと思っています。ステージの上では夏葉がそばにいて、彼女の背中を押してあげてほしい。そんな想いから、夏葉の右手は涼本さんの背中を押してあげられる位置に描いていただきました。

 

夏葉が高みを目指すためには涼本さんが必要ですし、涼本さんが高みを目指すのにも、夏葉は欠かせない存在です。これは間違いありません。

夏葉と涼本さんのふたりで一緒にこの先もNo.1への道を突き進んでいってほしいという願いを、イラストにたくさん込めさせていただきました。

 

 

【あとがき】

フラスタの解説は以上です。

最後に、少しだけ私の話をさせてください。

 

「舞浜アンフィシアター」は、私にとって特別な場所です。それは、私にアイドルマスターを教えてくれた先輩Pたちがいつも語って聞かせてくれる、私が知らない場所だったからです。私が本格的にアイドルマスターのイベントに通うようになって3年くらいになりますので、私はアイドルマスターの1stLIVEを経験したことがありません(KRは立ち会うことができませんでした)。いつも仲良くしてくれる先輩たちと飲みに行くと、彼らは大抵シンデレラガールズの1stLIVEの話をしてくれます。1stLIVE開催までどんな道のりがあったのか。どんな想いでその日を迎えたのか。プロデューサーとアイドル(声優さん)でどんな景色を作ったのかを、誇らしそうに教えてくれます。私はその話が大好きですし、その話を楽しそうに語る彼らの姿が大好きでした。「自分もそんな1stLIVEを経験してみたい」と、舞浜アンフィシアターへの憧れは次第に大きくなっていきました。

シャイニーカラーズが発表されたとき、このコンテンツの歩みを最初からちゃんと見届けることを、心に誓いました。ゲームは初日から遊びました。初めて触れるオーディションバトル形式のアイマスに苦労しながらも、試行錯誤を繰り返して何度もチャレンジしました。初めてのW.I.N.G.優勝やTrue End達成の喜びは、今でも忘れません。各ユニットのリリースイベントにも、極力足を運びました。リリースイベントでは、触れてしまったら壊れてしまいそうな彼女たちにも、ユニット曲を元気いっぱいに歌う彼女たちにも出会うことができました。そして、9月に行われた東京ゲームショウ。現地で聞いた1stLIVE開催の告知、そして会場は舞浜アンフィシアター。一緒に行った仲間たちと、抱き合って喜びました。あまりに嬉しかったので、幕張メッセからの帰りの電車で舞浜駅到着のアナウンスで飛び降り、そのままアンフィシアターまで走って、「1stLIVE絶対行くぞ」と誓いながら写真を撮りました。

あっという間に半年がたち、迎えた1stLIVE。特殊BGMでユニットごとに登場して、ステージに16人全員が立っている姿が見えたとき、熱いものがこみ上げてきました。ついに1stLIVEを迎えられたことと、16人がそろうことができたことが本当にうれしかったです。ステージパフォーマンスも、リリースイベントの比にならないほどにパワーアップしていました。びっくりしました。心の底から楽しみながら涙を流してタオルを振り回したのは、この日が初めてです。朗読劇はセリフのひとつひとつが心に刺さって、泣かずに“SNOW FLAKES MEMORIES”を迎えることはできませんでした。そしてMC。ひとりひとりの言葉選びや表情から、今日のためにたくさん考えてくれて、頑張ってきてくれたことが痛いほど伝わってきました。最初から最後まで、本当に最高のLIVEでした。

 

舞浜アンフィシアターは、改めて自分にとっての特別な場所になりました。今回の企画は有栖川夏葉と涼本あきほさんに贈るお花の企画ですが、283プロ全員のことが大好きです。この先の空も一緒に見に行きたいと強く思います。

 

最後になりますが、改めてお礼をさせてください。込めたメッセージを最大限に表現しながら素敵なお花を制作してくださったフラワーショップルッホ様(実は初日に黄色い星がずれてしまったのですが、そのずれを直すために、翌日舞浜まで来てくださいました。本当に助かりました。)、前例がない中で旗の制作を受けてくださったSNS株式会社様、私の無茶に全部付き合ってイラストやデザインを担当してくださったMAIROさん、今回私の企画に参加いただいた113名の参加者様、本当にありがとうございました。

そして、夏葉と涼本さん。283プロが始まってからの1年間とその集大成であるLIVE3公演、本当にお疲れさまでした。

この先に続いている次の空でもふたりがもっと輝けるように、そして、トップアイドルとして世界一の偉業を成し遂げるその日まで、プロデューサーとして支えになれるように頑張ります。

 

一緒に、虹の向こう側を目指しましょう。

 

 

有栖川夏葉(CV涼本あきほ)担当プロデューサー

みかんガム