【離婚後の共同親権】
今、国会で審議されている、離婚後の共同親権ついて、私は障害者として反対します。
ある人に親でもないのに共同親権について語るのは筋違いと言われましたが、子どもについて言及するのは親の特権でしょうか?
子どもは私たちの未来です。社会全体で守るべき存在です。それに、私たちも全員が子どもでした。
私は精神障害者です。決して仲がいいとは言えない両親にそだてられました。そのことが、私の精神障害の原因でないとは言い切れないと思います。
障害児としての生活は過酷でした。見えない障害ですから、誰にも理解されませんでした。今のように小児精神科などない時代です。
DV被害者が、或いは児童虐待の被害者が、やっと離婚して逃げられたと思っても、離婚後も子どもの進路などについて、加害者が口出しするのは子どもにとって迷惑であり、恐ろしいことでもあります。
また、離婚後、養育費を払わない親から養育費を出させやすくなる、と言っている議員もいますが、共同親権は養育費を強制的に払わせる法案ではありません。
養育費を払わせたいなら、明石市のように、市で養育費を建て替え、別居親から取立てる制度にすればよいだけです。
親権者同士で問題が解決しない場合は、児童相談所で調停し、調停不調になったら、家裁で審判すると言いますが、児童相談所も、家裁は今でももう手一杯です。そんなことをする余裕はないです。
親権とは権利と思っている人が多いです。例えば、親権者だから、子どもに会う権利があると主張するのは親権につい何もてわかっていない親です。
親権は子どもに対する法的責任です。日本では民法に「成人に達しないものは父母の親権に服する」と規定されています。
親権者には、居所指定権、財産管理権、職業許可権などがあり、それはとても強力です。
両親が子どもを巡って争いになった時1番迷惑するのは子どもです。
子どもの前でのケンカや面前DVは心理的虐待です。そのようにして育った子どもは、将来に精神を病む可能性もあります。
私は精神障害者として離婚後の共同親権に反対します。