【セキュリティクリアランス制度はプライバシーの侵害】
今国会で諮られているセキュリティクリアランス(SC)制度とは、特定秘密保護法による、国の職員や公務員に対する調査を、民間企業の労働者も対象にするということです。
SC制度とプライバシー問題だけ、雑とまとめました。
具体的な調査事項は以下の7点。
①特定有害活動及びテロリズムとの関係に関する事項
②犯罪及び懲戒の経歴に関する事項
③情報の取扱いに係る非違の経歴に関する事項
④薬物の濫用及び影響に関する事項
⑤精神疾患に関する事項
⑥飲酒についての節度に関する事項
⑦信用状態その他の経済的な状況に関する事項の7点(法12条2項各号)。
一応は、調査には本人の同意が必要です。しかし、この7項目の調査は市民1人ひとりのプライバシーに関することですが、調査を拒否したら仕事上の支障をきたすことも予見されるので、拒否はしにくいでしょう。
例えば、調査事項の①。
皆さんの中には反戦デモに行ったことのある人も多いと思いますが、国は「反戦デモはテロである」と言いませんでしたか?
例えば⑤。私は精神障害ですが、家族が精神障害者だと、SC制度上「重要経済安保情報」を扱うには適さない、と判断されるかもしれません。
因みに、私の連れ合いが勤める企業も調査対象に入っていました。
以上、私が調べられた限りでかきましたが、一般市民のプライバシーと知る権利の侵害の可能性が大であると思います。