今回もY・Nさんの天皇に関する投稿を転載させて頂きました。今日はなぜ「日の丸」が国旗に相応しくないかについてです。
私が子どもの頃には、どの家でも通り沿いに「日の丸」を掲げていましたが、いつの間にかそんな習慣もなくなりました。
今は、国歌・国旗法で、学校行事などに「日の丸」を掲げる事を強要されています。「君が代」も同様。
余談ですが、国歌を「君が代」から変えるとして、どんな歌が相応しいか、「ふるさと」ではどうか、というご意見が複数ありました。「うさぎ追いしかの山〜」という歌です。
✳️「天皇」連続投稿 4回目
■「日の丸」について。
❶「日の丸」は天皇の国「神国日本」、「皇国日本」、「大日本帝国」を象徴する旗として使われていました。
天皇(皇・スメラギ)は神でしたし、同時に大日本帝国軍隊の大元帥、最高責任者でしたから、天皇=日の丸 なのです。
❷侵略戦争した日本。その象徴として使われていた「日の丸」。ですから、この旗は侵略戦争のシンボルなのです。ヒトラー(ナチ党)の鉤十字(ハーケンクロイツ)と同様の扱いと言えます。
❸日本が本当に侵略戦争を反省するならば、侵略のシンボル、神国日本・皇国日本のシンボルの「日の丸」を禁止するのが当たり前です。
ドイツでは、鉤十字を公共の場で展示、使用すると、民衆煽動罪で罰せられます。
❹「旗にも責任はあります」
その旗がどのように使用されていたのか、によって「責任」(問題)は生じてきます。ですから鉤十字は国旗としても、公共の場からも、追放されているのです。
❺1945年敗戦の日本は、天皇の国から、主権在民の国になりました。貴族制度は廃止しました。
日本国憲法に明記されています。
ならば、侵略のシンボル、天皇のシンボルである「日の丸」は国旗として相応しくありません。憲法の理念に反しています。本当に侵略戦争を反省しているならば、天皇制も日の丸も廃止です。
❻「旭日旗」も廃止です。
大日本帝国軍隊のシンボルである「旭日旗」は、侵略戦争のシンボルでもあります。廃止は当然です。
❼貴族時代のこと。
平家物語などの記述によれば、
平安時代、太陽(日輪)を表すのは、赤地に金の丸だったとのことです。中国は昔から、太陽(日輪)を表すのに、金色が多かったといいます。黄色もあるようです。
ですから、中国から影響を受けた日本の平安貴族が、太陽(日輪)を表すのに金色を使ったのだと思います。
❽平安時代の朝廷の象徴「錦の御旗」は、「赤地に金の日輪」「銀の月輪」が描かれているそうです。私は現物は見たことありませんが。
平氏がこの旗を使用したのに対して源氏は「白地に赤丸」を使用しました。
源平合戦で勝利した源氏のこの旗が、以降も様々な場面で使用されてきたようです。
江戸時代、徳川幕府は公用船に日の丸を掲げており、明治維新で国旗を必要としたため、幕府公用船の「日の丸」を国旗とし、今日に至ったという説があります。
私はこの説が一番有力な説だと思っています。なんにしても、どちらにしても、天皇の親戚、源平貴族たちが使った旗であったことには変わりありなく、民衆の旗ではありません。
主権在民の旗として、「日の丸」は相応しくありません。
侵略戦争のシンボル、天皇のシンボル「日の丸」に頭を下げることを強制しないでいただきたい。
思想信条の自由を蹂躙しないでいただきたいですね。