本日、2024年度秋季大会5回戦が行われた。
この試合に勝てばベスト16となる。
当校の対戦相手は東近江第一さん。
戦力面では当校が上回ってはいるが、攻守にバランスの取れた好チームであり簡単に勝つことは難しそうなチームである。
本日は第3試合ということで早起きをしなくても良い。皆、久しぶりに休息をとれたようだ。
11時過ぎ、会場である湖東スタジアムに皆集まってきた。
本日のIm監督の服装はこちら。
何処かのお姫様のようである。
お姫様系のファッションを見るのはみんな初めてだったようで驚いていた。
Im
みんな、おはよ!
今日は5回戦、勝てばベスト16に進めるよ
でもまだまだ通過点だよね!?
今日も気合い入れて頑張ってこ!
一同
おう!
Im
っていうことで今日のスタメンはこれだよ!
一同
野手はいつも通りだな
先発は大原か
Im
今日はエースが疲労中
特別好調な子もいないってことで、まだ登板のない大原くんに先発してもらうよ!このチームでは珍しい速球派ってことで相手打線に真っ向からぶつかっていってくれたらなって思ってる。外野は微妙だけど内野は県内屈指の堅さがある。何より2年夏の時点で県内No.1ショートだった山口くんがいるしね!バックを信用してどんどん打たせていってくれたら良いと思ってるよ!
大原
はい!
なお、キャプテンジャンケンは久しぶりに敗北し、当校は後攻となった。何か嫌な予感がする。
1回表
🎙君といたら
吸い込まれる永遠の中
Kura Kura Kura Kura まるでMagicね♫
TWICEのKuraKuraを響かせながら井上が打席に入る。
Im
井上くん、ふぁいとー!絶対出塁してね!
頷きながら打席に入った井上、初球をライト前に引っ張って出塁する。
その後、2.3.4番の3連続タイムリーで3-0、百瀬のタイムリーで4-0とし、相手先発淵上くんが降板。初回から主導権を握ることに成功する。
1回裏
2.3番に連打を浴び、4-1と1点を返される。
しかし2回表
代わった東近江第一さんエース桃井くんも攻め立てる。安打に四球と3盗塁を絡めて2点を追加。6-1と差を広げる。
2回裏から5回表までは両校投手が踏ん張り、お互いにチャンスらしいチャンスも作れず、試合は膠着する。
5回裏
当校セカンド大野がイージーフライを落球し、先頭打者の出塁を許す。好投の大原、ここで気持ちが切れたか3安打を浴び3点を返され6-4.代わった岡林からも得点を奪い6-5と1点差とされる。
6回裏
岡林が突然の制球難に襲われ、4連続四死球で6-6の同点を追いつかれる。なおも無死満塁のピンチ
Im
まだ同点、1点勝ち越されても打線が何とかしてくれる!落ち着いて投げな!向かっていきな!
最後はココ!ココだよ、ココ!
監督が盛り上がった自分の胸をパシパシ叩きながらゲキを飛ばす
それにより岡林は調子を取り戻したか、次打者をセカンドライナー、その次の打者をサードゴロゲッツーに打ち取って相手の反撃を同点止まりに留める。
当校打線は7回表から登板した内山くんを捉えられず7.8回では無得点に終わる。
8回裏
岡林がつかまり6-7と遂に勝ち越されてしまう
9回表攻撃前
東近江第一さんは疲労していない投手では最後の投手である斉藤くんが登板。打撃の中心3番山内くん.4番佐藤くんに守備固めを送るなど、逃げ切り態勢に入った。
斉藤くんが投球練習をするなか
当校は監督の呼びかけにより円陣を組んでいた。
Im
9回表、1点ビハインド。追い込まれてはいるけどたった1点差、2番からの攻撃だし十分追い付けるよ!それに9回で勝負が決まらなくても延長戦に入ればウチが有利!とにかく1点だけでも取ってまだまだ試合を終わらせないようにしよ!
一同
おう!
そう、Im監督の言う通り、延長に入れば当校が有利。
東近江第一さんは最後の投手を注ぎ込んだ一方、投手7人体制の当校はまだまだ控え投手が残っている。
相手は守備固めを起用したことにより、打力のある3.4番がベンチに下がったが、代打を起用しない当校は投手に代打を出せないことに注意さえすれば、野手はフルメンバーが残っている。つまり我慢比べになるなら当校に分があるのである。
Im
相手に点を与えさえしなければ
10.11.12.13回とイニングが進めば間違いなくウチが勝てる
監督はそう確信していた。
だから試合を終わらせないためにも最低1点が必要なのである。
麻生
よし、一旦出塁だ
意気揚々と打席に向かったキャプテン麻生、敢え無くセカンドゴロに倒れてしまう。
Im
ドンマイ!麻生くんが倒れてもウチにはまだ山縣くん、山口くんがいる!
🎙️3番レフト山縣くん
見張ってるのよ Spot spot spotlight
照らすほど闇吸い込まれる
終わり見えるの I know it's not right
I can't stop me, can't stop me
目の前にある Red red red line
向かいの君と目を合わせて
感じたいのスリリング Highlight
I can't stop me, can't stop me
球場にTWICE,I can't stop meが流れる。
山縣
さぁ、俺を止められるものなら止めてみろ!
気合が入った山縣が打席入り。
キーン!
山縣は甘めのストレートをとらえた。打球は左中間を割る。そのまま二塁に滑り込んだ。
Im
ナイバッティン!
監督、嬉しそう。
🎙️4番ショート山口くん
I wanna know 甘い蜜の味だって
I wanna know カラダが宙に舞うって
I wanna know know know know
What is love? 例えばそんな感じ?
I wanna know 笑顔が溢れ出すって
I wanna know すべてが輝くのって
I wanna know know know know
What is love? 言える私になりたいの
What is loveを響かせながら山口が打席入り
山縣
さぁ、スターに決めてもらいますか
そのために俺がやれることでもやるか!
そう心に決めた山縣はリードを大きくとると
三塁に向かって走り出した!
この回から捕手として守備についていた竹内くんが慌てて送球するも山縣の足がそれを上回り三盗成功。
山縣
どんなもんだい!場は整えたんだから、あとはスターに決めてもらうだけよ
山縣は三塁ベース上で仁王立ち。
山口が打席に入っているときに同点のランナーが盗塁で3塁まで進んだという場面は3回戦の8回裏でもみられた。
山口
山縣、ありがとうな
山口は外角に落ちていくシンカーに食らいつきライトに運ぶ。犠牲フライには十分であった。7-7の同点に追いつく。
Im
山々コンビ、最高だよ!
監督、嬉しそう
9回裏は岡林が踏ん張り監督の狙い通り延長戦へ
延長戦突入後は両校投手陣が踏ん張り続け11回が終わるまで双方無得点。我慢比べの様相となっている。
なお、当校は11回から3回戦炎上の高が登板した。
東近江第一さんは3.4番が下がってしまったことにより攻撃力がダウンしてしまっている。
12回表
Im
斉藤くんもそろそろ限界なんじゃない?ウチもいつまで0に抑えられるかは分からないし、そろそろ勝負つけにいこ!ってなわけでタマキンふぁいと!
こうして玉置が打席に送り出された。
玉置
そろそろ結果出さないとブチ切れられそう。
カキーン
玉置がレフト前ヒットで出塁した。
続く百瀬、佐藤の公式戦不調コンビもヒットで続きノーアウト満塁のチャンスを作る。
ここで打席には投手の高。
Im
高くん、決めちゃえ!
監督が大声を張り上げる。
麻生
監督、代打出さないんですか?
麻生が尋ねるも
Im
まぁそれはそうなんだけど、打ち込まれたわけでもないのに降板させるのは可哀想じゃない?最終回でも無いんだしさ。ピッチャーとしてのプライドのためにもここは打たせる。ゲッツーさえ無ければそれで良いんだよ
キーン
高はホームゲッツーに倒れた。
麻生
ほら、言わんこっちゃない笑
Im
まだまだ、大野くんもいるから!
監督はそう取り繕った。
打席に9番大野が向かう。
大野はこの試合5打数無安打と当たっていない。
一方1番井上は猛打賞と当たっている。何とか1番に回したいところである。
Im
大野くーん、繋いでね!
監督はそう声援を送ったのだが
カキーン
大野は初球打ち。打球は二遊間を抜けた!
二死ということで3塁ランナーに続き2塁ランナーも3塁を回り、ホームイン。9-7と遂に勝ち越しに成功した。
Im
やったぁぁぁぁぁ!
みんな、大喜びである。
その後、井上がちゃっかり4安打目を放っていたがこの回は2得点で終了
12回裏攻撃前
監督を中心に円陣を組む。
この回抑えたらベスト16。
絶対に抑えようね!
一同
おう!
マウンドに上がった高だが無死から連打を浴びてしまう。その後、一死満塁のピンチを招いてしまう。
高
やばいな。一塁ランナーが返ればサヨナラ負けか
高の脳裏に3日前の悪夢がよぎる。
ピッチャー代えたほうが良いんじゃないか?
そう思い、高はベンチを見たが
そこにはほっぺに指をあてている監督がいた。
笑って笑って!という想いが込められている。
高
監督も応援してくれている。
笑って頑張らないと!
気持ちを入れ直した高は笑顔を取り戻し
9番竹内くんをビタビタストレートで空振り三振
1番森田くんをレフトフライに打ち取り
9-7で勝利!
延長12回に突入する熱戦を制した。
一時は5点をリードするもジリジリ追い上げられ、遂に勝ち越されてしまう。しかし9回、土壇場で追いつくとその後は粘り続け最後は我慢比べに勝利した試合となった。
打線は全体的に苦しんだ。
1.2回の攻撃は見事であったものの、エース桃井くんが登板してからは相手投手陣に苦しんだ。しかし最後は百瀬、佐藤の公式戦でなかなか結果が出ない2人が繋ぎ、今日無安打の大野が勝ち越し打を放つなど、全員で掴み取った勝利となった。
MVPは4安打の井上、9回同点打の山口、延長12回勝ち越し打の大野であろうか。
序盤は好投した大原だったが中盤につかまってしまう。岡林は制球難を見せてしまうも粘りのピッチングもみせてくれた。3日前炎上の高は3イニング無失点の素晴らしいピッチング。特に12回のサヨナラ負けのピンチの際にはよく踏ん張ってくれた。
MVPは高で良いだろう。
この勝利により
公式戦39勝目を達成。
ベスト16にも進出した。
第10シードの琵琶湖国定公園さん。
初めてのシード校との対戦である。
2年前の秋季大会ではベスト4入りした実力校である。
この試合に勝てば現実的な目標であるベスト8を達成できるので頑張っていきたい。
試合後のミーティングにて
Im
みんな、お疲れさま!
今日は3回戦を超えるしんどい試合だったよね。
正直、反省すべき点はいっぱいあると思うけどまずは勝ててよかった。こういう試合をしっかり勝ちきれるあたり、今年のチームも去年のチームに負けないくらい実力あると思う!
次も勝ってベスト8入りしようね!
一同
おう!
次も頑張ってもらいたい