伊那中央病院の形成外科・美容外科にお邪魔しました | Life can be beautiful. (みかこクリニック院長 高木美香子のブログ)

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日本列島に大型の台風が迫った先週のお盆のこと。

長野県伊那市にある伊那中央病院の形成外科・美容外科にお邪魔させていただきました。

外来と手術を見学させていただきました。

 

 

伊那中央病院の形成外科・美容外科(ホームページはコチラ)には、例のガイドライン作成(⇒こちら)で一緒に班員を務めてくださった近藤昭二先生が部長でいらっしゃいます。そのご縁で、今回は手術と外来を見学させていただいた上に、クリニックでの今後の診療に有益な様々なことについてご指導していただきました。

 

ガイドラインの作業にあたる中でも、作業メンバーである近藤先生や中野先生とは、何度となくガイドラインの内容から話が脱線し、いろいろなお話をさせていただきました。そうしたお話の端々で、近藤先生の形成外科一般診療に関する幅広くて深いご理解に驚いただけでなく、美容診療の話でもお互いにとてもに有益な情報交換ができました。とりわけ、二重まぶたの埋没法に対して私が抱いていた疑問に対し、今までで最も納得のいく答えをくださいました。近藤先生は信州大学の医局ご出身なので、私も御指導をいただいた信州大学名誉教授の松尾清先生の眼瞼下垂の理論や実際の話も、とても分かり合える部分が多くありました。松尾先生の理論は少し難しく、同じ形成外科医でも話がかみ合わないことや、否定的な意見もあるのですが、議論のベースが同じだったことも、共感する部分が多かった理由だと思います。そのようなことがあって、ぜひ実際に手術を見学させていただきたいとお願いしたところ、お忙しいにも関わらず、ご快諾してくださいました。

 

下の写真は、伊那中央病院の美容外科外来の風景。

 

 

お盆真っ最中でホテルの空きを見つけるのに苦労しましたが、お隣の駒ケ根のビジネスホテルに宿泊して、2日間にわたって美容外来と手術の両方を見学させていただくことができました。突然のおしかけ訪問にも関わらず、近藤先生もスタッフのみなさんも、これまで長い年月をかけて培ったノウハウのあれこれを丁寧に教えてくださり、本当にありがたく有益な訪問でした。手術見学では、近藤先生の埋没法と、主任医長でいらっしゃる安永能周先生の眉下切開による眼瞼下垂症手術を見せていただき、得るものがきわめて沢山ありました。安永先生とは乳房再建の学会などで何度かお話させて頂いたことがあるのですが、眼瞼下垂の手術も非常に洗練されていて、とても勉強になりました。

 

帰り際に、近藤先生から、「言いにくいことは承知の上で言って欲しいんだけど、ここを改善したらもっと良くなるに、もっと患者さんが喜んでくれるのに、っていう改善点を一つだけ挙げて欲しい」と言われ、その場では何も思いつかなかったので宿題にしていただきましたが、今でもやっぱり思いつきません。多くの患者さんに支持されて行列ができるほどなのに、さらに患者さんに喜んでいただくために現状を改善していこうという姿勢には頭が下がりました。クリニックのオープンが目前に迫るこの時期に、心構えの面で初心に立ち返る大切さを改めて心に刻むことができました。

 

 

話はそれますが、伊那といえば駒ケ根に並んで昔から大好きな場所です。駒ケ岳登山の玄関口である駒ケ根については何度もこのブログで記事に書いていますが、伊那には『年輪経営』(記事はコチラ)で非常に感銘を受けた『かんてんぱぱ』の本社である伊那食品工業があり、かんてんぱぱガーデンにもお邪魔したことがあります。もともと田舎育ちで都会になじみが薄い私は、「こんなところで生活できたらどんなにいいだろう、でも、きっと形成外科医の仕事は無いだろうな」と思いながら伊那の街中を走っていたところ、移転する前の伊那中央病院を発見し、早速ネットで検索して形成外科があることを知り、意味もなく興奮した記憶があります。まさか、それから何年もして、見学にお邪魔することになるとは、やっぱり伊那には何かしらご縁があるに違いありません。

 

近藤先生、安永先生、やさしいスタッフの皆様、本当にありがとうございました!

ぜひまた足を運びたいです。