10年間勤務させて頂いた木沢記念病院、昨日をもって退職しました。
この10年を一言で表現するならば、「スタッフにとても恵まれた10年間」ということに尽きます。
2009年に、看護師の小谷さん(小谷さんの記事はコチラ)と受付の各務さんと私のたった3人で始まった木沢の形成外科でしたが、その後少しずつ仲間が増えていき、最終的には多くのスタッフに支えて頂きました。自覚はしていますが、私と一緒に働くスタッフは毎日とても大変だったと思います。ある飲み会の席で、スタッフの一人が、「髙木先生ってブルドーザーみたい。なんでもスゴイ勢いで進めていく。」と言い出したので、私はびっくりしたのですが、それを聞いていた周りのみんなが「うんうん」と静かに頷いているのを見たときに、初めて自分の強引さとスタッフの大変さを認識した記憶があります。それでも、私が何かをやりたい、実現したいと思った時には、いつもいつもスタッフが一丸となって協力し、実現に力を貸してくれました。またそれを更に支えてくださった懐の広い木沢記念病院にも大変感謝しています。
昨日で木沢の常勤医師としての私の勤務は終わりましたが、もう一人の常勤医師である大貫医師が10月までお休みの予定ですので、8月と9月は非常勤として週1回の勤務が続きます。また、8月と9月は愛知医科大学からの医師派遣もありますので、週3回ほど形成外科外来が開く予定です。
私が力をいれてきた乳房再建や瘢痕治療は大貫医師が立派に引き継いでくれます。また、先月から愛知医大形成外科の医局長で、形成外科医としても非常に経験豊富な安村恒央先生に外来に来て頂いています。安村先生にも、僭越ながら私の持つ瘢痕のレーザー治療のノウハウの全てをお伝えさせて頂きましたので、8月9月も木沢記念病院形成外科が力を注ぐ瘢痕治療のご予約はお取りいただける予定です。大変残念ですが、みかこクリニックでは、瘢痕治療に必須となるフラクショナルレーザーが、予算の関係上、開院当初からの導入ができませんでしたので、瘢痕治療に関しては引き続き木沢記念病院をご利用いただければと思います。
常勤勤務最後の日は、スタッフが用意してくれた美味しいお昼ごはんをみんなで頂いて、記念写真を撮りました。休日返上でお昼を届けてくれた日比野さん、ありがとう!
左から丹羽さん、伊藤さん、私、各務さん、日比野さん、大矢さん。
みなさんと一緒に働けて、本当に楽しく充実した毎日でした。
今日の私があるのは、木沢記念病院という大きくて温かい掌の上で守られながら、実力をつけさせて頂いたからに他なりません。今後も木沢記念病院と形成外科の発展には微力ながらお力添えさせて頂きたいと思います。10年間本当にありがとうございました。そして今日からはすべてが自己責任のフリーランス。なおいっそう努力して、さらに充実した医療をお届けします!