前回、「眼瞼下垂症の余剰皮膚をどこで切除するか」について書きましたが、
今回は、その中でも述べた「眉下で切除した場合」の症例をご紹介します。
患者さんは70代前半の女性です。
腱膜固定を行う方が機能的な改善は大きいと思われましたが、過去に親しい知り合いの方が、私の施術により、眉下での余剰皮膚切除術を受けていて、その経過を間近で見ていたということで、同じ手術を希望されました。
ご本人曰く、あまり印象を変えずに少しでも瞼が軽くなればそれでよいとのことでしたので、将来的には腱膜固定を行った方が良いことを説明した上、手術を行いました。
この術式は、「瞼縁での皮膚切除」と比較すると腫れが少ないので、術後1週間の時点で既に手術をした印象を受けません。大きく印象も変わっていませんが、実は、皮膚は最大で12ミリも切除しています。
これだけ余った皮膚を切除していますので、自覚的にはかなり瞼が軽くなったそうです。
腱膜の固定が行われていないので、いずれ腱膜固定を行うとさらに良いと思います。