ラベールミラクリニックで2回目のヒアルロン酸注入 | Life can be beautiful. (みかこクリニック院長 高木美香子のブログ)

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先日、ラベールミラクリニックで、ヒアルロン酸注入のトレーニングをして頂いた記事を書きました。

 

記事はコチラ

そして、先週末の日曜日、第2回目の注入トレーニングに伺いました。今回行ったのは、新井先生が行われている、ヒアルロン酸のみを用いて顔面の全体を若返らせる『Total facial treatment』です。

 

以下、私の解釈にはなりますが、少し説明してみます。

 

加齢によって顔面に起こる変化は、「萎縮」と「下垂」です。

それぞれ、以下のように表現できます。

 

萎縮=痩せる、こける、ボリュームロス

下垂=たるむ、さがる

 

どれも嫌な響きですが、老化現象はどちらか片方だけ起こるということはなく、ほぼもれなく上記の二つがセットで起こります。ですから、若返りを期待する場合、上記のどちらかだけ解決しても、若々しくはなれず、不十分な結果となることがあります。もちろんケースバイケースではありますが、例えば、糸の施術でたるみだけを改善しても、この「ボリュームロス」が残っていると、結果として若々しく見えない場合もあるということです。

 

ヒアルロン酸注入による『Total Facial Treatment』は、「ボリュームロス」を優先して改善しつつ、結果として、「たるみ」も同時に改善させていくという、魅力的なテクニックです。

 

今回は、ヒアルロン酸注入が全くの初めてだという40代後半の女性に、私が注入を行わせて頂きました。使用したヒアルロン酸はボリューマとボリフトで、合計で9本でした。他には、額、眉間、エラにそれぞれボトックスの注射も行いました。

 

ヒアルロン酸を9本も注入したと聞くと、「そんなに注入して、いかにも注入しました!って顔になりませんか?」とか、「顔が大きくなりませんか?」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。大丈夫です。適切な部位に適切な量を注入すれば、「ヒアルロン酸を入れすぎた顔」にはなりません。

 

下の写真をご覧ください。ヒアルロン酸9本と聞くと、大量のヒアルロン酸のように感じるかもしれませんが、実際はテーブルスプーン(料理を取り分けるのに使用する大き目のスプーン)の半分程度の量しかありません。

 

 

今回、私自身も一度に9本も注入したのは初めての経験だったのですが、注入直後から不自然な感じは全くありませんでした。結果として非常に若々しくなっているのですが、おそらく家族でさえ気が付かないかもしれない自然さでしたし、おそらく初めて会う人であれば、まさかヒアルロン酸を9本も入れた直後とは絶対に思わないであろうと思いました。

 

患者さんも鏡を見て、本当に喜んでくださっていたので、私も前回に引き続きほっとしましたが、この施術の欠点としては、ヒアルロン酸の使用量が多くなるので、コストがかさむことです。今回は、私が施術を行うという理由でモニター価格になっていたようですが、材料のヒアルロン酸の原価が高いこと、初診の説明から注入終了までに4時間近くかかったこと、安全性を考慮した注入手技にはものすごい集中力を要すること、などなどを考えると、コストがかかるのは当然とも思えました。新井先生によると、コストがかかっても、それ以上の結果が出るためか、常に患者さんには喜んで頂いていて、いわゆる「クレーム」というものが皆無だという話にも驚かされました。患者さんの喜ぶ姿が、治療の正しさを証明しているとも言われていましたが、患者さんが本当に喜ばれている姿を前回に続き目の当たりにし、私もその言葉に納得がいきました。

 

新井先生は、ヒアルロン酸注入のみで結果を出せるため、糸の施術の必要性を感じないとまで言い切られるのですが、確かに、新井先生に見せて頂いた症例はどれも結果が素晴らしく、糸が無くてもここまで若返るのかと驚かされます(症例はコチラ)。でも、まだ私は患者さんによっては、糸の施術を組み合わせることで、ヒアルロン酸の使用量を減らせないかという期待を持っています。特に、頬に脂肪が多くて全体的に重たいタイプの患者さん(過去記事ではコチラ)では、有効なのではないかと思っています。六本木の境先生に見せて頂いた『溶けない糸によるリフト』の結果の素晴らしさもよく理解しています。どの手技も、適応の見極めとやり方次第なのかもしれません。

 

それぞれの方法のメリットデメリットを吟味して、患者さんのタイプや予算に応じた治療のご提案ができるようになりたいと思います。そのためには、それぞれの手技のクオリティをそれぞれに高める必要があります。今回も、お忙しいなか丁寧にご指導頂いた新井先生とマネージャーの千春さんには心から感謝しています。またお邪魔させて頂きたいです!