たるみ治療について(現在の考え) | Life can be beautiful. (みかこクリニック院長 高木美香子のブログ)

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愛知県一宮市の美容クリニック(形成外科/美容外科/美容皮膚科)
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当院でもよくご相談いただくのが、『たるみ』に関する悩みです。

「結局、何をするのが一番いいんですか?」という質問をよく受けます。

そこで今回は、現時点における私自身の「たるみ治療」に対する考え方を書いてみたいと思います。

 

たるみに対して、私が最も効果が大きいと考えているのが、

「フェイスリフト手術」「溶けない糸のリフト」です。

 

ただ、「フェイスリフト手術」の方は、傷跡やダウンタイムの問題から、自分だったら受けたくない施術なので、患者さんにもお勧めしたくありません。そうすると、受け入れ可能な治療で、しかも効果が最も高い施術は『溶けない糸のリフト』だと思います。

 

しかし、どうしても溶けない糸への施術に抵抗がある方は、溶ける糸、ヒアルロン酸注入、ボトックス、HIFUやRFなどの機械系治療を必要に応じて組み合わせ、総合的なアプローチを繰り返していくしかありません。

 

「繰り返す施術なんて嫌だ、時間もお金ももったいない!」という方は、1回の出費は大きくなりますが、やはりはじめから溶けない糸のリフトを行われたほうがよいと思います。

 

逆に、溶ける糸もヒアルロン酸注入もボトックスもHIFUなどの機械系治療も、「繰り返す必要はあるけど効果的な施術なんだ」と割り切ってしまえば、こちらもたるみ対策としては有効な手段ではないかと思います。

 

「溶けない糸」を入れることには、私自身がまだ心理的な抵抗があるので、溶けない糸の施術を研究しているところなのですが、同時に機械系治療の探究も続けています。いつか機会があれば私の体験談を写真と共にご紹介しようと思っていますが、私自身もこれまでに一通りの有名な機械系治療を受けてみています。ペレヴェ、エンディメッド、テノール、アクセントウルトラ、リファームST、サーマクール、ウルトラセル、ウルセラなどなど。これらの機械系治療を体験してみて感じたことは、これらの治療で「たるみが引きあがる」ということまでは期待のしすぎで、「皮膚を引き締める」というのが効果の実態だという結論に至りました。たるみが『引き上がる』ということが、『上方向への変化』だとすると、皮膚を引き締めるのは顔の中心に向かっての変化という表現ができるかもしれません。やや小顔になる、と言った感じでしょうか。

 

上方向に引き上がることを期待して機械系治療を受けると、がっかりしてしまう可能性が高いと思いますが、最初に書いたように、たるみに対しては総合的なアプローチが必要です。ですので、機械系治療で得られる皮膚の引き締め効果も重要だと考えています。例えば、糸でタルミを上に引き上げたとしても、皮膚全体が引き締まっていなければ、皮膚のもたつき感・だぶつき感が上に移動しただけになってしまいます。糸やヒアルロン酸のリフトで全体の位置を上にあげつつ、やはり皮膚自体も引き締めることは重要なことだと思います。

 

前置きが長くなりましたが、そのような考えから機械系治療にも注目しているのですが、最近特に注目しているのが『ウルトラセルQ』という新しい機器です。分類としては、ウルセラと同じHIFUという機器に相当します。個人的には、HIFUについてはウルセラを除けばトランスフォーマーⅢという機器が良いなと思っていたのですが、最近それを上回る話題なのがこのウルトラセルQなのです。昨年にはセミナーにも参加し、実際のデモを見学したのですが、確かに良さそうです。近いうちに他機種との比較をハーフサイドで体験する予定です。結果に興味ある方は診察の際にお気軽にお尋ねください。

 

木沢記念病院では、残念ながら今すぐにHIFU導入の予定は無いのですが、将来的にはぜひとも検討したい機器のひとつです。