眼瞼下垂に関する記事も書きたいと思っていたのですが、これまで患者さんに写真掲載の許可を求めてきませんでしたので、掲載できる写真がありませんでした。最近、意識して患者さんに写真掲載についての意向を尋ねるようにしたところ、少しずつご了承いただける患者さんに出会えるようになってきました。
こちらも写真掲載に同意をいただいた50代前半の患者さんです。
術後は手術から8カ月の写真です。
幼少時より右側の眼瞼下垂を自覚していたそうですが、ご両親も同様の目をしていらしたため、「生まれつきで遺伝だから仕方ない。」と諦めていたそうです。「まさか治療ができるなんて思っていなかった。形成外科も知らなかった。」とも言われていました。
治療としては、先天性眼瞼下垂の右側には筋膜移植を行い、健側の左側は見た目のバランスを取る目的で余剰皮膚の切除を行いました。手術は約1時間半で終了し、日帰りも可能です。筋膜採取のための傷が大腿部に2か所入りますが、時間の経過とともに目立たなくなります。
治療を終えた患者さんからは、
「もっと早くやればよかった。知らなかったから・・・。」
という言葉が聞かれました。
ネット時代と言っても、多くの人が何でも自分で情報を集められるようになったのは、まだまだこの数年ぐらいのことだと思います。その意味では本当によい時代になってきていると思います。
眼瞼下垂に悩んでいる方に、この情報が届きますように。