今週は3日連続の手術などがあり忙しくもありましたが充実した一週間でした。
火曜日に四日市市民病院、水曜日に愛知医科大学での手術の後、木曜日は木沢記念病院でDIEP flapによる二期再建を行った方の乳頭乳輪の再建および脂肪吸引と注入を組み合わせた修正の手術がありました。当たり前ですが、私の本丸である木沢記念病院でもちゃんと手術していますよ(このブログには外の病院の話ばかり書いているので、木沢ではあまり手術していないのではないかと誤解されていそうですが…)。
そして、今日は大阪へ。
日本臨床ラジオ波手術研究会のワークショップに参加してきました。
日本臨床ラジオ波手術研究会というのは、ellman(エルマン)という会社が出している手術器具を使った手術を研究する会のことです。講師の先生は関西電力病院形成外科の高見先生と済生会富田林病院皮膚科の中川先生。お二人とも関西人らしい軽快でユーモアに満ちた語り口で非常にわかりやすく、あっという間の3時間でした。
このエルマンという会社の機械、手術時には、皮膚を切開したり、止血をしたり、電気メスのような働きをしたりします。でも、その性能は「電気メス」とは大きく異なります。エルマンの機械では、電波である高周波ラジオ波を利用して皮膚を切開したり凝固したりします。組織が炭化しにくく、電気メスと比べて、組織に与える熱のダメージが非常に少ないのです。
私は福岡で働いていた時代から使用していたこともあって、木沢記念病院の形成外科を開設するときに病院に頼んで購入してもらっていました。この機械、一台で驚くほど様々なことが出来る非常に優れた機械なのですが、いまいち使いこなせておらず、もったいないな~と思っていました。ちょうどそんなところにワークショップの案内が来たので、これは勉強しなおす良いチャンスだと思って大阪まで行ってきたというわけです。
大阪は名古屋から新幹線で約50分、あっと言う間に着きます。
名古屋のいいところは、東京も大阪もどちらにも近いってことですね~。
ワークショップでは、タコと豚肉を使っての実習もありました。

たこの吸盤を皮膚良性腫瘍にみたてて切除する実習中。
講師の中川先生の「これぞタコ焼き!」との決め台詞には私も噴き出してしまいました(東京では全くウケなかったそうです。さすが大阪です)。

この写真は、倉敷からいらしたという小山先生に撮って頂きました。
たまたまお隣の席でご一緒させて頂き、初めてお会いしたのにもかかわらずナイスな写真を撮ってくださいました。ありがとうございました!!また学会でお会いできる日を楽しみにしております。
今日のワークショップで教えて頂いたことを生かして、いつも使っているこの機械をもっともっと有効利用することができそうです。とても楽しくて有意義な一日でした。
ちなみに、実習に使ったタコはその後みんなでタコ焼きを作っておいしく頂きました。
だって大阪はタコ焼きの本場ですから。

ウソです(一部だけ)。
でも、近鉄の駅で人目もはばからず頬張ったタコ焼きは美味かったです。
これはホントです。
