跡継ぎ問題でゆれる竹千代と国松。
そんな中、竹千代が化粧をしたとの知らせ。福を怒った江でしたが、竹千代は福は悪くないと言うのです。一体なぜ化粧をしたのでしょう…。
お正月、徳川家では江、秀忠、常高院らが楽しく談笑。しかし、千だけは秀頼を亡くしてから父・秀忠と口をききません。千は秀頼のことを本当に愛していたので、これは無理も無いこと。本当に、戦国の姫君は可哀想過ぎます。
家康が倒れたとの知らせが届き、江に諭され、駿府に見舞いに行った秀忠。
駿府についた、秀忠が見た家康は元気そう。薬を自分で作っています。家康は健康オタクだったので、本当に自分で薬を調合していたんですよね。ちょっと面白いシーンでした。
せっかく駿府に来たのに、家康と腹を割って話せない秀忠。業を煮やして、(洒落!)江がやってきました。薬草摘みを手伝いながら、徳川へ嫁入りしてからの本当の気持ちを家康へ話します。こうやってみると、江の表情も雰囲気も大人になってしっかりしましたね。娘から母、将軍の妻へと。とても感慨深いです。
江と話していた家康の容態が急変。床に伏した家康に秀忠が会いにきました。ここでやっと初めて親子で語り合えたのです。家康は6歳から12年間も人質として織田家や今川家で過ごし、信長に命じられて妻や嫡男を殺させてしまいました。
家康も悲しい人生を送っているのです。本当に皮肉ですね。
自分が秀忠を将軍に任命したのは、争いを嫌い、権力も欲しがらない秀忠であれば、天下泰平の世がつくれると思ったから。その本心を聞けて、秀忠はようやく家康に心を開けたようです。ふすま越しで江も泣いています。いやぁ、本当に良かったですね。
晩年の家康はどんな気持ちだったのでしょう。北王子欣也さんの家康、とっても良かったです。
江と秀忠をいとおしみながら家康は亡くなりました。
江戸城に戻った江と秀忠は竹千代と話ました。竹千代は「跡継ぎは国松に」と申し出ます。「徳川が要となり戦のない世の中になったらどうだろう?」と秀忠が問うと、竹千代は目を輝かせて「良いこと!母上が望んでいること」と答えます。竹千代は心が優しいのです。化粧をしていたのも江を求めた寂しさから来たものでした。江と竹千代もここでやっと一つになれました。本当に良かった。福の涙にもジーンときました。