淀のことが心配で眠れない江。大坂冬の陣が終わって一月。京都で大火事が。大坂城の牢人のしわざ、城には武器もあるという噂。これを理由にまた巧みに家康が豊臣方を攻めてきます。秀頼はそれでも大坂城を出る気はありません。

家康を説得し常高院が駿府にやってきましたが、家康はとりつくしまもありません。秀忠は京都で常高院に会い、江から預かった手紙を私、最後にもう一度淀に逃げるよう説得しようと言います。皆で、生きよう、生きようとした健気な姉妹、そして秀忠の優しさが身に沁みます。戦にしなくていい手だてはないのか…。秀忠は家康に問いますが、家康の気迫に、何も言えません。

しかし、淀の決意の固さよ。豊臣として生きた人生。女性として姫として、しかし秀吉でさえあるような気がします。

大坂夏の陣、真田に手こずる徳川勢。真田の赤備えがかっこいいです。六連銭の旗もひしめきあっています。「家康はどこじゃー!!」幸村の気迫も、ものすごいですね。父・家康が危ないと思い、秀忠は援軍に。しかし家康は無事でした。真田幸村の死に、「たいした男よ」と布をかけた家康。「勝って、乱世を終わらせる」あぁ、本当に泰平の世は来るのでしょうか…。

大坂城では淀が、最期の覚悟を決めていました。秀頼は助けたい旨を千に託し、江への手紙を常高院に託します。お市の方と重なりますね。本当に悲しいシーンで涙がとまりません。

母と息子。淀と秀忠の愛にも感動します。もし自分が母となって秀頼のような息子をもったら、どうだろうと胸がいっぱいになりました。

徳川陣で秀頼を助けてくれと懇願する千。父・秀忠も助けたいに決まっています。家康はここから秀忠が大将、生かすも殺すも自分次第だと言われるのです。しかし、ここで秀忠が下した決断は城に火をかけよという言葉。

大野はるなが、大蔵卿、淀に仕えた皆との別れのシーン、本当に辛くてたまりませんでした。秀忠と淀が自刃するシーン、秀吉亡き後、淀はどれだけ大変だったでしょう。この親子の命を一生忘れることなく想っていきたいです。淀、茶々さま、秀頼様ありがとう。