江と秀忠の次女「珠」は、わずか3歳で加賀前田家に嫁がされていました。それをふびんに思う江。江は4人目の子供を身ごもっていました。

大阪城では秀頼に年始の挨拶が行われていました。しかし家康が来たのは2月になってから。治長は日ごろの鬱憤がたまり、家康を責めますが、ここで家康は征夷大将軍に任命されたと伝えます。豊臣の家臣であるはずの家康がなぜ将軍に!淀も治長も憤りを隠せません。

江戸城では千姫を秀頼の元へ嫁がせることになりました。千姫の嫁入りに江もついていくことになり、身重の江を気遣って嫁入りの時期が早くなりました。娘が政の道具に。この時代は当たり前のことですが、やはり人間ですもの、心は複雑ですよね。
しかし、芦田愛菜ちゃん演じる千姫のしっかりしたこと。自分が豊臣と徳川の橋渡しになるということをちゃんと理解し、父上と母上の役に立ちたいと泣くのです・・・。素晴らしすぎる娘よ・・・。

江は、千を嫁がせた理由を家康に尋ねます。「和平の証」として家康は説明しますが、江は豊臣を滅ぼそうとしているのではと心配します。家康は淀の目を覚ませなければいけないと語ります。千を目にすることにより、徳川の影を確認させようというのです。

大阪城では三姉妹が久々の再会。夫の高次が徳川方についたことを詫びる初。淀はそれを許します。顔を合わせるとこの三姉妹は昔に戻りますね。
しかし、淀が純粋に豊臣の世が続くと信じている感じが、ちょっと可哀想で怖い感じがします。複雑ですねぇ・・・。
江は豊臣家に養女に来た自分の娘、完に会います。秀勝に似た、凛々しく美しい顔立ち!完は公家の名門九条家に腰入れが決まりました。
嬉しい話に喜ぶ三姉妹。しかし、これが三姉妹が一緒に過ごした最後になるのでした。

そんな中、江が産気づきます。「また姫であったな」と初。子どもがいない初は、江に娘をちょうだいと冗談ぽくいいます。しかし、江は本気で姫を遠くにやらないと約束するならと初に娘をさしだしました。娘を何度も嫁がせた江。政に使われるなんて・・・。二度と悲しい思いをしたくないのでしょう。江の強い気持ちが伝わってきました。