江　第１６話「関白秀吉」感想

歴っしゅ！

写真は先日、フラっと上野に行った時に見た西郷さん。せごどん！

何度か見ていますが、こんなに大きかったけ？？と思いました。横から見ると、

腰にポシェットみたいなのついてて可愛いです。

鹿児島の人に聞くと、西郷さんのイメージは、この着流しじゃなくて軍服だそう。西郷イズムを感じます。

さて、遅れておりますが、大河ドラマ江の感想です。

江　第１６話「関白秀吉」感想

秀吉の母・なか、姉と妹、妹の夫が大坂城に引っ越してきました。
気のいい人たちですが、やはりノリが武士とは違って庶民的ですよね。
三姉妹は武家の出身なので羽柴家の人々には驚かされます。

そこにやってきた秀吉は、なんと将軍になると宣言します！
いくら勢のある秀吉でもそれはさすがに無茶なのではないかと、なかもおねも大反対。
なぜそんな突拍子も無いことを言い出したか。
京極竜子さんの読みでは、茶々を自分に振り向かせるためではないかというのです。
竜子さんさすがするどい！
でももしそれが本当だとすると、公私混同というかなんというか、そんなことで天下は大丈夫なの？と心配になってしまいますよね。

将軍になるとは言ったものの、秀吉にはどうしたらいいかわかりません。
征夷大将軍といえば「いい国つくろう」の源頼朝が有名ですが、頼朝たちの次に将軍になった足利尊氏も源氏の流れをくんでいます。
つまり、農民出身の秀吉にとっての最大のハードルは血筋の問題ということなのです。

江はこんな無謀なことをあきらめさせようとしますが、結果的に秀吉にアドバイスを与えたことになってしまいます。
そして秀吉は、弟の秀長を使者として先の将軍である足利義昭のもとに派遣します。
足利義昭は信長に追い出されて以来、広島の鞆の浦に滞在していたらしいですね。
坂本龍馬のいろは丸事件や崖の上のポニョで有名な鞆の浦に、将軍が滞在していたなんて知りませんでした！

義昭は、落ちぶれたとは言え源氏の正統であるというプライドがあります。
農民出身の秀吉にナメられるなんて許せないという気持ちから、秀吉を猶子にしてほしいだなんて聞く耳を持ちません。
能力主義の織田家で成り上がった秀吉でしたが、身分の壁を思い知らされた感じです。

ではどうしたらいいかということで、将軍になるのが無理だったら、もっと偉くなればいいと考えます。
とはいっても帝にはなれないので、その次に偉い関白を目指すことにします。
身分の高い公家である五摂家のどこかの家の養子になれば、関白になることも可能じゃないかというのです。

おねは、そんな大それたことには反対ですが、宗易は面白がり、「無理は人の心がつくるもの」という言葉で秀吉の背中を押します。
この言葉、私たちにも当てはまりますよね。名言だと思います！

秀吉が目をつけたのは、五摂家の筆頭・近衛家。
黄金を山積みにして買収工作です。

一方、家康は東に勢力を伸ばし、関東の北条と東北の伊達と結び、秀吉に対抗する勢力になろうとしていました。
鳴くまで待とうホトトギスとかいいながら、陰でいろいろ企んでるんですよね。

さて、近衛家の養子になれた秀吉でしたが、関白の座にはすでに二条様がいました。
現在の関白を追い出してまで即位することはできないし、立身出世もここまでかと、ゲームオーバーかと思われました。

そんなとき、細川忠興と妻・たまが大坂城にやってきました。
明智光秀の娘であるたまと復縁できたお礼を言いに来たのです。
三姉妹とも再会です。
父が起こした本能寺の変について詫びるたまに対し、それは男と男の話だと許す三姉妹。
謀反人の娘として細川家に退けられ、辛い日々を送っていたたまを救ったのはキリスト教でした。
当時はキリスト教が禁じられていなかったので、九州や近畿にたくさんのキリシタンがいたのです。

たまの夫・忠興は宗易の弟子なので、秀吉と宗易の茶会に同席していたんですが、そこで秀吉に耳寄りな情報を教えます。
名門・細川家だけに、セレブたちのスキャンダルは入ってきやすいんでしょうね。
忠興が聞かせてくれた話によると、現在の関白である二条家と近衛家の間で、関白をめぐっての争いがあるとのこと。

秀吉はその争いを利用し、関白の争いを後々まで引きずらないために、一旦しがらみのない武家に関白をやらせてはどうかと提案したのです。
それともちろん黄金の力にもモノを言わせました。

そしてついに、秀吉は関白に！
この日本で、帝につぐ高い地位。ものすごい大出世ですよね。
そんな秀吉が、京都から真っ先に向かったのは、なんと茶々のところ。
誰よりも早くおめでとうと言ってもらうためにと、わざわざやってきたのです！

これまで、秀吉を親の仇として憎んできた茶々ですが、さすがにそこまでやられると心が動きます。
明らかに様子が違ってきた茶々をみて、江はなんだか心配です。