美甘子オフィシャルブログ 歴ドル美甘子の「歴っしゅ!ブログ」by Ameba


歴ーっしゅ!


ただいま、福井のホテルにいます。

来年の大河ドラマ、浅井三姉妹のゆかりの地をめぐるテレビロケでございます。

今日は雨がすごいので、撮影が早く終わり、明日の撮影開始時間が早くなりました。朝5:30起き!!頑張ります。


ちょっと遅れていた、龍馬伝感想でございます!!

写真は、NHK長崎にあったパネル。今年の去年の11月くらいに行ったときに撮ったのですが、この時まさか本当に龍馬伝に出られるなんて思ってなかったから、不思議です!!



龍馬伝第42話「いろは丸事件」感想


海援隊が手に入れた蒸気船「いろは丸」。
初仕事は長崎と大坂の間で交易することでした。
大坂に向かう途中から今週はスタート。

勝先生のところでみっちり学んだ航海術を駆使して、これから日本中の海で大活躍するはずの海援隊。

ところが、夜中にいきなり大事故が発生!
相手は紀州藩の明光丸という巨大な蒸気船でした。
なんと、いろは丸は初めての航海で沈没してしまったのです。

いろは丸に乗っていたみんなは明光丸に乗り移り、近くの鞆の津へ。
現在でいう福山市の鞆の浦です。
『崖の上のポニョ』の舞台になったことでも有名な、昔ながらの風景が素晴らしい港町です。
鞆の浦には現在、いろは丸展示館というものがあり、沈没したいろは丸から引き上げた積荷などが展示されています。展示館オリジナルの龍馬検定もあり、カードがもらえますよ!!
また、展示館に寄付をするといろは丸が積んでいた石炭をもらえたりもします!私も3つ持っていますが、とても貴重で大切な宝物です。


さて、紀州藩は千両の見舞金をもってきて、それで済ませようというつもりでしたが、龍馬はあくまで衝突の原因を追求しようとします。
まさかそんな反応をされるとは思っておらず、完全に龍馬たちを見下していた天下の紀州藩。
長崎で談判をすることになりました。

この知らせは、長崎でいい気分で宴会をしていた弥太郎の耳にも入ります。
「いろは丸が沈んだじゃと!?」から一瞬の間があってからの吹き出す感じ、今週も冴えてますねー。
船の代金や積荷などで数万両の大金になりますが、ぜんぶ沈んでしまったわけで、土佐商会としても大ピンチです。

報告を受けた後藤象二郎は、金はあきらめて何とかする方向で考えていました。
しかし龍馬は引き下がるつもりはありません。
これは日本初の蒸気船同士の事故なわけで、これから先ずっと、同じような事故があるたびに引き合いに出されるというのです。
そのたびに、「土佐は紀州に泣き寝入りした」と後世まで言われ続けるだろうと。
龍馬はうまいこと象二郎のプライドをくすぐってその気にさせます。
弥太郎もまきぞえです。


紀州藩の勘定奉行・茂田一次郎を演じていたのは中尾彬さん。
みんな思ったことでしょうが、あのマフラー的なもの!
人物デザイン監修の柘植さんは、グルグルはしたけど、ネジネジはしてないよ!っておっしゃってました。
ドラマの邪魔をしない範囲でこういう小ネタが入っているのは、いいですね。


そうしているうちに、談判の日。
明光丸に見張りはいたのかどうか、航海日誌を後から書き足したのかどうか、水掛け論になってしまいます。
現在のように、証拠を出し合うような裁判もない時代なので、こうなってしまうと立場の弱いほうが折れるのが普通だったみたいです。
それに、紀州は長崎奉行にさばいてもらうとも言い出しました。
しかし、長崎奉行は幕府寄りなので海援隊に有利な裁きをするわけがありません。
さすがの龍馬も大ピンチです。

ところが、龍馬はここでものすごい作戦に出ます。
なんと、「船を沈めたその償いは~金を取らずに国をとる~」という歌を長崎の街に流行らせたのです。
この歌を聴くと、悪いのは紀州のほうだとみんなが思うわけで、つまり龍馬は世論を味方につけたわけです。
すごくないですか?これ、ドラマの設定とかじゃなくて、本当の話ですから!
幕末の時代にそんなCMみたいなことを考えるなんて、やっぱり龍馬ってすごいです。


心配する象二郎や弥太郎を、龍馬は励まします。
この談判の結果は、日本中が注目していると。
紀州の言いなりになってしまったら、「やはり徳川にはかなわん」ってムードが日本中に広がり、倒幕は遠ざかってしまいます。
これはただの船の事故じゃないっていうんですよね。


紀州を敵にまわすことになった龍馬。
「自分に万一のことがあったらお龍を坂本家に送り届けてほしい」という手紙を三吉さんに送っていますが、これが結果的に遺言になってしまうんですよね・・・。


龍馬がにらんだとおり、二度目の談判は紀州から申し出がありました。
紀州の勘定奉行もやってきました。
しかし、紀州はまともに話しあうつもりなどもともとありません。
やはり幕府方の奉行にさばいてもらう方向に持っていこうとします。

そこで龍馬が取り出した秘密兵器が、そう、万国公法です!!
当時のヨーロッパ諸国が、国同士のトラブルを解決するために定めた法なのです。
龍馬は、御三家の権力で泣き寝入りさせるなんていうやり方は、世界の国々にバカにされますよといって、この万国公法に基づいて判断しましょうと提案したのです。
龍馬ファンにはおなじみの名場面でございます。

万国公法に従うといっても、その法に基づいて裁くのは誰だ?と中尾彬さんがイチャモンをつけますが、それにもちゃんと対応策を用意してありました。
後藤象二郎が招いていたスペシャルゲスト、イギリス人のケッペル提督です!
これで、公平な立場でさばいてもらうことが可能になるわけです。
これが世界の常識ですよと、英語でビシッと言われてしまうと、さすがの御三家・紀州藩も何も言い返せません。
結局、紀州藩は83000両を払うことを認めたのです。
まあ、実際はケッペルじゃなく、薩摩藩士の五代友厚が間に入ったんですけどね。


天下の紀州藩が、土佐藩に言い負かされたっていうのは、これは日本を揺るがす大ニュースです。
いよいよ徳川の時代も終わりだっていう空気がさらに強まりました。

そして容堂は京都へ。出番を待ってたんでしょうか。
なんとも時代の空気を読む感覚のするどいお人です。


最後、海の見える丘でお元と会うシーン。

この、お元さん。史実では詳細がわかってない人物だからこそ、龍馬伝でとても大切な役として

引き立ちますね。お元さんの龍馬さんへの恋心と、実は龍馬も絶対好きだっただろうな・・・。って

考えると、お元の恋心が苦しくてせつないです。。。キュンキュンしました。。。
8ミリで撮ったみたいな質感の映像がかっこよかったです。
大河ドラマで今まで観たことないような黄色っぽい画で、とても素敵でした。
映像へのこだわりも、龍馬伝の好きな理由のひとつです!!


☆☆美甘子出演ラジオ情報☆☆


10月30日(土)

朝7:45~52まで

NHKラジオ第一 (関東ローカルです!)

立会川での、龍馬ゆかりの地をめぐった模様が放送されます!!