いよいよ第二部も今回でおしまいです。
頼まれて龍馬と縁を切ってしまった坂本家からスタート。
せっかく久しぶりに会えたと思ったのに、もう二度と会えないかもしれないという場面です。
先週の龍馬の名演技のおかげで、土佐の上士たちは大騒ぎです。
吉田東洋暗殺犯は龍馬ということになって、みんな必死に龍馬を探してます。
しかし、頭がいい容堂だけは、真相がわかってるんですね。
さすがに、まわりの人間がみんなバカに見えるっていうだけあります。
でも後藤象二郎たちにはそんなことは何も言わず、たったひとりでみずから牢屋にやってきます。
そして武市さんと対面。
尊敬する大殿様がわざわざこんなところまでやってきてくれた、そのことだけで感激の武市さん。
さらに、大殿様にしては珍しく腹を割って本音トークです。
「おまんが長宗我部じゃなくて山内家の人間であったら」ってことは、武市さんの才能は認めてるってことですよね。
しかし、上士と下士のルーツの違い、そして考え方や立ち位置の違いは、当時の土佐では本当にどうしようもないことだったんですね。
雲の上の存在だと思っていた大殿様が自分のためにそこまで腹を割ってくれた!ってことで、武市さんはついに吉田東洋殺しの真相を自白してしまいます。
かなりすさまじい場面でしたね。
容堂は武市さんのために人間らしい部分を見せたということだと思いますが、でもちょっと深読みすると、この態度さえも、武市さんの自白を引き出すための芝居かもしれないなという気もしてきます。
だとしたら本当におそろしい人!
あんまり説明しすぎず、どちらとも取れるようになってる感じがこれまた龍馬伝のすごいところですね。
龍馬の捜索を命じられた弥太郎の目の前に龍馬が登場します。
もうとっくに土佐から脱出したと思っていたのに。
で、武市さんに会わせてくれと。
自分が吉田東洋殺しの犯人だと思わせることに成功したので、武市さんは助かったんだと思い込んだ龍馬。
しかし、武市さんは命が惜しいわけじゃなく、大殿様に認められたいだけ。
サムライとしてのプライドのためなら死ぬことも何とも思っていないのです。
だから、どうしたいかと容堂に聞かれて切腹を選んだのでした。
切腹を許されたということで「わしは日本一しあわせな男じゃき」とまで言える心境になっています。
自分の志は龍馬に託したというのです。
何があっても死んだらいかんと考える龍馬や弥太郎とは、対照的な生き方です。
そして
ついにその日の朝。
上士として白装束を着た武市さん。
汚い着物で縄をかけられてる以蔵。
富さんへの最後の手紙、号泣です!
なんという夫婦愛でしょう。
そして富さんの気丈さもさらに泣けます!
以蔵は罪人として首をはねられました。が、最期にちょっと微笑してましたね。
あれもいろいろ考えさせられました。
武市さんの三文字の切腹もはや伝説です。
『龍馬伝』では、容堂がサムライとして扱ってくれたことへの恩返しって感じでしょうか。
普通の一文字の切腹でも痛そうなのに、×3ですもんね。
容堂は後に、武市がいないことを悔やんだとか
土佐をでた龍馬は、仲間とともに薩摩へ向かうことを決意します。
「この国を洗濯することぜよ!」
平和な時代が長く続いたせいで垢がついた日本を、身につけた知識と海軍の技術でキレイに洗い流そうというのです。
ただし、このまえ高知の人にきいたのですが、これは洗濯じゃなくて、「せんだく」=修繕という土佐弁かもね?とのこと。
たしかにそういう解釈もできるみたいです。地元の人ならではの斬新な説ですね。
「龍馬はこのときからあの「坂本龍馬」になっていったがぜよ」という弥太郎のナレーション。
これこそが『龍馬伝』のテーマなんですよね。
いろんな経験をして、どんどん成長していく龍馬。
そして第三部からはいよいよ、時代を大きく動かす存在になっていくんですね!
第三部は高杉晋作!薩長同盟!これまたドラマチックです。
第二部であれだけ憎み合ってる薩摩と長州ですからね。
どうなることか、楽しみすぎます!
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