ニッポン放送ラジオも聴いてくださってありがとうございます。立会川の龍馬さんの話や、横須賀のお龍さんの話などしました。楽しかったです。
龍馬伝第１２話「暗殺指令」感想
さて、なんだかんだで土佐勤王党の9番目のメンバーになった龍馬。
総勢190人にもなったそうです。
先日の「坂本龍馬幕末歴史検定」でも、「何番目のメンバーだったか」っていうのと、「全部で何人いたか」っていう問題が出題されましたね。ちなみに私は両方正解でした！
今週の初登場その一、沢村惣之丞がキターо(ж＞▽＜)ｙ ☆
要潤さんは出てきた瞬間になんか空気が変わりましたね。存在感があります。
そして「おまんはどっか冷めちゅう」っていう鋭い指摘。来週にかけて沢村惣之丞に要注目です。
大人になって立場や考え方が離れてしまいましたが、龍馬と武市さんは、もともと親戚だし親友でした。
お互いに「アザ」「アギ」というあだ名で呼び合うほどだったんですよ。
他の弟子達の前では「武市先生」っていう完璧な存在でいないといけないっていうプレッシャーがありますが、龍馬にだけは本音が言えるという関係。
土佐の藩全体を尊皇攘夷派にするという「一藩勤王」をかかげる武市さんでしたが、なかなか結果が出ずに行き詰まってきます。自分の考えを絶対的に信じているから、藩主や上層部も早く目覚めてほしい！って感じで必死なんです。
そんなとき龍馬は、萩に旅立ちます。
萩といえば長州藩の城下。あの吉田松陰先生の松下村塾があったところです。私も幼い頃に家族旅行で連れて行ってもらいました。龍馬はそこで、松陰先生の一番弟子だった久坂玄瑞に会うのです。
「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし
大和魂」っていう、松陰先生の辞世の句。私は中学生の頃にこの句を初めて知って、すぐに心に留めました。松陰先生の無念の思い、そして自分の教えを継ぐ弟子たちに託す思いがすごく伝わってきますよね。
それにしても、久坂玄瑞の熱さは松陰先生ゆずりでしょうか。
「志あるなら実行あるのみ！」っていう熱いメッセージは龍馬の心に響いたみたいです。さらに「脱藩」というキーワードが深く刻まれました。
一方、京都の三条家に仕えている加尾。すっかり京ことばにも馴染んでいるようです。武市さんに頼まれてスパイ活動もこなしているみたいですね。
その一方で、龍馬が土佐勤王党に入ったという知らせには微妙な表情。
吉田東洋は、武市さんの訴えを無視し続け、しかし龍馬のことは気にかけているんですね。
それが面白くないのが、甥の後藤象二郎。この高慢なところとかがいかにも上士の若侍って感じでイメージ通りです。
しかし龍馬への嫉妬がものすごいことになってますね。この後さらに象二郎は下士から憎まれるようになるんですけど、ところが最終的には龍馬と意気投合するんですよ。これだけいがみ合っている二人が、どうやって仲良くなるのか！？やはり蒼井優（お元）さんが深く関与するのか！？
それは後半の大きなお楽しみとしてとっておきましょう。いやー、いい伏線だわ。ほんとよくできたドラマですよね。
それはさておき、武市さんと吉田東洋の、わかりあえない悲しさ。
武市さんは、自分のプライドのすべてをかけてやってきたことが真正面から否定されたわけです。私だったらちょっと耐えられないような全否定ですよ。生きてられません。
しかも、吉田東洋の言ってることがすべて的を得ていて反論できないってところがまた。たしかに、外国人が嫌いっていう感情と、外国人を追い出すっていう行動は、似ているけどイコールではない。
それに、土佐藩主の山内家が幕府に対して反抗するなんてあり得ないっていうのも正論です。初代藩主の山内一豊といえば、『功名が辻』の人です。徳川家康のおかげで土佐藩主になれたっていう恩があるのです。
ちなみに、土佐勤王党の面々はみんな下士なんですけど、下士のルーツは山内家が来る前の土佐の大名・長宗我部家の家臣たちなのです。歴史ってつながってるんですよねー。面白いです。
心が折れてしまった武市さんに、暗黒の武市が悪魔のささやき。来週はかなり血なまぐさい感じになりそうです。
そんなとき新婚の弥太郎のデレデレっぷりを観ると、ほんと和みますよね。しかし三菱関係の会社の方はどういう気持ちで観ておられるのか気になります。
次週はいよいよ第一部の最後。どんどん面白くなってきて本当にたまりません！
日本人の8割がこれを観てないなんて、もったいなさすぎでございます。
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