管理栄養士目線で語る
体の中のバランサーである
超優秀臓器 腎臓 については、
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腎臓は、
血液を濾過（ろか）して、
体の中の
老廃物や余分な水分、酸や電解質を
尿として体の外に排泄しつつ、
必要な物質は排泄せず、
もう一度体に戻す再吸収を行います。
それに加えて、
赤血球を作ることを促す
ホルモン（エリスロポエチン）を作ったり、
ビタミンDを活性化したりします。
ビタミンDが活性化することで、
腸管からのカルシウムの吸収を促したり、
骨に働きかけて
血液中のカルシウム濃度を上昇させたりします。
◼️水分や食塩について
腎臓の濾過量が減ると、
余分な水やナトリウムの排泄ができず、
ナトリウム濃度が高い状態になります。
その状態で食塩をたくさん摂ると、
さらにナトリウム濃度が高くなるため、
濃度を薄めようと、
水も体に溜め込みやすい状態になります。
水とナトリウムが
体にたまり、むくみや血圧上昇に繋がるので、
食塩を制限する必要が出てきます。
◼️タンパク質について
タンパク質は、消化・吸収の過程で
尿素窒素（BUN)やクレアチニン（Cre)などの
窒素代謝産物に変換されます。
腎臓の機能が低下すると、
余分な窒素代謝産物の排泄機能も低下するため、
体に蓄積してしまいます。
そうすると、
尿毒症と言われる症状が現れます。
それを防止するため、
腎臓の機能が低下している時は
タンパク質の過剰摂取を控え、
自分に適量とされる量を摂取する必要が出てきます。
※自分にとって適量のタンパク質量は、
必ず、医療機関で
医師や管理栄養士から指示を受けてください。
昨今、
タンパク質ブームが到来しており、
タンパク質はすっごく体に良い！
タンパク質は食べれば食べるほど良い！
と思って
自己流で食事管理をしている方もいらっしゃいます。
腎臓が弱っている時は、
タンパク質の食べ過ぎを避け、適量を食べつつ、
エネルギー不足による
体タンパク質の分解（異化）を防ぐために、
必要とされるエネルギー量を
確保しなければいけません！
タンパク質は食べ過ぎず、
エネルギーは必要量をしっかり確保する
つまり、糖質や脂質を
意識して摂取する必要が出てきます。
体型や合併症の有無によって、
揚げ物を積極的に食べましょうと
提案することもあるくらいです。
腎臓が弱ってしまうと、
世間一般的に良い！
と言われる食事療法とは
異なる食事療法が
正しいとされていることも多いため、
腎臓病の食事の栄養指導をする時が、
管理栄養士目線、
一番大変です。
しかし、大変だからこそ、
私たち管理栄養士の
腕の見せ所だと思っています。
腎臓って、
体の中での働きにおいても、
食事療法においても、
本当に奥深いんです。
普段意識することが
そんなに多くない腎臓について、
今回を機に
少し興味を持ってくれたら嬉しいです。
ダイエットをしていて、
腎臓のことって
なかなか考えないと思うのですが、
管理栄養士なら、
こういう臓器の医学知識も持った上で、
食事サポートをすることができます。
自信を持って言えます。
専門知識を持った、
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