手術を終えたシニさんとも会え、眠りについたのでほっとしていたところ、先生からお話があるということで家族と一緒に話を聞くことになりました。
私は仕事を終えていったので、シニさんのお母さんや私の母など家族は先に先生から話を聞いていましたが、同席してくれました。
先生からの話は以下のようなものでした。
内容は、母が記憶してくれており、後から聞いたものになります。
(私も居ましたが、ここまで詳しく記憶することはできていませんでした。)
大腸の腫瘍は取り除いたが、腹膜播種がみられ腹水も少したまっている状態であった。
発見が遅かったので、がんが大きくなり腹膜の方に飛び出していた。
米粒のようながんが腹膜の方に散らばっていて取りきれない。
腹水もたまっていて、その中にもがん細胞が広がっていた。腹水は抜いた。
もっと早く見つかっていたらなんとかなったかもしれないが、これだとあと2年。
これから抗がん剤治療を始めるが、最初は効くと思うがだんだん効かなくなる。
という内容で、先生の見立てでは余命2年だろうということでした。
内視鏡では中からしか見れないため、開腹したところ先生も思っていた以上にがんが大きくなっていて、腸壁を突き破っていたそうです。
急激に広がったものではなく、何年も前から少しずつ大きくなっていったものだと思います、とのことでした。
言葉も失い、何がどうなっているのかわからない自分と、冷静に先生の話を聞いている自分がいました。
「2年」という数字だけが頭の中でこだましていたような記憶があります。
その後、本人にはどう説明しましょうか、という話になりました。