「順調に治療は進んでいますよ」と主治医。
抗がん剤治療も半分が終わりました。
11月には点滴の治療は落ち着き、投薬でがんと付き合ってゆく治療に変わるのではないかと思います。
あと半分。
抗がん剤治療の副作用は一回一回の表情が違うように感じます。
吐き気が強い時もあれば、臭いが強烈な時もあります。
だるさが続くときもあります。
抗がん剤治療は決して楽ではありません。
抗がん剤治療をすすめる医者も看護師も大変だと思います。
僕自身、代替医療を仕事にしているのでよく分かるのですが、
「先生!楽になりました!ありがとうございます!」
と言ってくれると非常に嬉しいですし、やる気も沸いてきます。
しかし、抗がん剤治療は治療が進む度に身体に負担がかかるのがよく分かります。
僕の手も、最近までは
「男性でこんな美しい手を見たことがない」
と言われてきましたが、今では浅黒くなり、皮がめくれ、しわだらけになりました。
それもそれで味があるなと受け入れています。
抗がん剤治療が始まる度になんとも言えないだるさと吐き気が襲ってきます。
回数を重ねる度にその表情が強くなってゆきます。
とても、
「先生!楽になりました!ありがとうございます!」
とは言えません。
主治医との信頼関係が無ければ、こんな辛いことを続けて大丈夫なのだろうか?
という不安が襲ってくるのも仕方がないと感じます。
その積み重ねが主治医への不信につながっているような気がします。
しかも、抗がん剤治療の結果はすぐに表れず、腫瘍マーカーが低下しても再発や転移のリスクは無くなりません。
辛い思いをしたのに、報われず死ぬことがあれば訴訟につながることもあるわけで、
抗がん剤治療に関わるお医者さんも大変。
少しでも生存率を上げるために治療は行われます。
「闘病生活」や「がんサバイバー」という表現が以前はしっくりこなかったのですが、
当事者になることでずいぶんとしっくりくるようになりました。
あと半分、頑張ります!
「先生のお陰ですっかり良くなりました!」
といつか言える日がきますように。