「この薬がなければきっと死んでいたと思う。まさか、こうして働き続けられるとは」
と語る女性。
既存の治療で回復が見込めなかった血液のがん、悪性リンパ腫が3年以上「寛解」の状態が続いている。
治験なので薬剤費の自己負担はなかった。
キムリアの高価格が注目される中、女性はこう話す。
「必要ないのちですかと問われている気がしてしまう。」
続けて、
「保険適用によって、お金持ちに限らず必要な人が使えるようになるの良いことだと思う」
と話す。
キムリアは保険適用された。
超高額薬、保険財政の脅威になるとのこと。
オプジーポの一件が3年前。
2019年、社会保障費は初めて100兆円を超えた。
なにかと問題になるだろう。
高額療養費がある限り、どれだけ薬にお金がかかったとしても個人の支払いは平均60万円程で済む。
5月16日の神戸新聞の記事では、
価格の決め方に異論が相次いだ。
「まるでブラックボックスだ。製造原価の情報が開示されていない」
とのこと。
お金によって、いのちに格差が生まれないことを切に願う。