この試合でドネアを悪く言う人がいるみたい。
気持ちは分からないでも無いな。けれどいつも思う事だが選手は悪くない。
例えば亀田の相手がランキング下位だとか何年も試合してないとかで亀田を叩く声とかも同じで選手は悪くない。
と思っている。
悪いとすればドネアの場合はWBAという団体だろう。
またしても暫定を作り2年試合をしていないドネアをいきなり世界ランカーにしたのだから。
亀田も同じ。色んな事を認めてしまっていた認可団体とJBCがだらしなかっただけ。
もしもこのプロボクシングをプロスポーツとしてみているのならそれがそもそも間違いなのだろう。
ただし上質なエンターテイメントとしてみればどうだろう?
レジェンドボクサー ドネアが再び閃光を放てるのか?そんな期待を持たせる試合だったのならOKだ。
けれど今回の試合はそうでは無かったようだ。。。
プロとして上質なエンターテイナーとして用意された舞台で閃光を放てなかったのならば。。。
だけど曲がりなりにも正規王者に挑む地位を掴むことは許された。
最後にもう一度燃えカスのような閃光を放てるのか?
タラレバは無いけれど、サンティアゴに勝っていれば引退するにふさわしい相手と最高に熱い試合が出来たかもしれない。
それが出来なかったが故に亡霊のようにドネアは死に場所を探す。
もうそこにはそんなボクサーはいないかもしれないのに。。。
パンチョ・ビラやフラッシュ・エロルデは別としてパッキャオ、ドネア、カシメロ、ニエテス。近年の複数階級世界王者
であるフィリピンの名ボクサーたち。彼らの晩年が日本の世界王者ボクサーとはあまりにも違うのは何故だろう。
私はフィリピンのボクサーたちの方がより人生を教えてくれているようにも思う。
プロボクシングはいつでも矛盾だらけでまともじゃない。。。だから魅力を感じる。