今回の興行での個人的に注目している試合は一つだけ。
それは平岡アンディvsイスマエル・バロッソだ。
Sライト級の挑戦者決定戦が日本で行われるという。
平岡アンディはこれまでも期待してたが、何しろキャリアが酷い。。
せっかくの素材なのに無敗に拘るからなのか何なのか査定しようが無い相手ばかりでウンザリだった。
私が日本人が中量級以上で必ず通用してくると思っている一番根拠は、ハイブリッドな人たちが増えてくると思っていたからだ。
もう何年も前からそれを肌で感じている。10年位前から小中学校の運動会ではひと際背の高い少年少女がリレーなどで
圧倒的な速さで走っているのを見かける事が増えた。
みんな日本人と外国人の親を持つ子供たちだ。
そんな世代がどんどん大人になってアスリートとしても目立ってきている。
五輪を観ていても色んなスポーツで感じた人達も多いのではないだろうか。
他の民族の血が入っていようがれっきとした日本人をルーツに持っていて(あるいは持っていなくても)国籍が日本なら日本人だ。
今はこういう時代だ。
プロボクシングでも数人のボクサーがいるが平岡アンディはそんな中でも階級も含めて最も楽しみな選手だ。
だが、、、何度も言うが査定出来る試合が無いまま挑戦者決定戦に来た。
これだけが不安要素だろう。
唯一は佐々木尽の試合で当て勘のあるパンチャー相手を完全に封じ込めたのがこの選手の特徴か。パンチもあると思うが
かなり慎重で自分の距離をしっかりとってポイントを稼ぐことが出来る。
対するバロッソは、とにかく強打の持ち主だ。どちらかといえば連打型のパンチャーという印象。
但し41才という事でややスピードが衰え足がもつれたような打ち方をする事もあるしボディも強そうには見えない。
だが、左フックは威力がある。そして左フックの後、あるいは左フックの連打と見せかけて左ストレートを織り交ぜる。
連打の時はテンポを少し変えたり細かくやや変則的なリズムだったりで的確なヒットが上手い。
これに巻き込まれて距離を作れないようだと平岡は世界レベルでは無かったという事になる。
平岡は総合力は国内レベルでは敵がいないと思うがバロッソ相手に完封するほどの隙を一切見せない、例えばスピードと
スキルで圧倒できるのかあるいは中盤以降につかまってしまうのか、つかまりつつも打ち合いに応じて打ち勝つ二番底を
見せてくれるのか?
個人的にはスピードとスキルで圧倒よりも打ち合いに応じてKO勝ち位を見せて欲しいと思うが。。。
もしそうならば、Sライトでの世界王者が見えてくるだろう。
他の試合は、、、ほぼ興味が無い。武居と比嘉は、、、Sバンタムの人とフライから上げた人のパンチャー?対決。
バンタムでパンチャーといえない比嘉はどれだけ相手を疲れさせることが出来るか?に尽きる。
クリンチワークでもとにかく嫌らしいボクシングをして10rから3rが勝負だろう。
武居は練習をすればするほどこのウエイトを作るのが厳しいと思う。
そこを改善出来るのかどうか。と思うと既にボクシングのスキルや何とかというよりもウエイト勝負な気がして
興味が薄くなってしまう。せめて王者と挑戦者が逆なら楽しめたかもしれない。