ライアン・ガルシア。デビン・ヘイニー戦でドーピングが陽性。Bサンプルも陽性で処分される方向だったが、私生活でも

様々なトラブルを抱え、、、そして引退を表明。

単純にほとぼりが冷めたらまた現役復帰するんだろうなぁという感想しかない。

需要と供給。興行として成立するのであれば57才のレジェンドが20代のyoutuberと公式な試合が出来る。

それがプロボクシングの世界だ。

それに対してあたかも自分が正義であるかのように、『そんな事が許されるのか?』『無茶苦茶だ!』なんて単純な感情で

SNSで書くつもりは無い。過去なら地上波で垂れ流され見たくなくても目に入ってしまった時代だが、今は違う。

選択出来るのだから嫌なら見なければ良いだけ。

 

そしてそんな事で本当にプロボクシングそのものを嫌悪するくらいならファンを止めれば良い。もっと他に時間を費やす選択肢は

沢山ある。感情で批判をSNSで繰り返すのが好きな人はそれが楽しいのだろう。救いようのない可哀想な人たちw

 

そしてJBCのドーピング検査規定。である。今までは日本のプロボクシングには明確なドーピングに対する基準や検査が

無く、6月15日以降は日本国内公認世界タイトルマッチに限り、ドーピングテストを実施する事となる。

JBCの指示・管理により検査を受けることを義務付け、拒否や回避、不正があった場合は違反となる。らしい。

 

何というか、、、本質では無いよな。そして本当にドーピングを日本プロボクシング界から無くす。というのは無理がある

のは理解出来る。

 

今回は試合前の5時間か試合後の2時間以内に検体を採取。とある。

そしてVADAの検査機関に検査してもらうのだろう。因みにVADAの検査機関というのはVADAの検査基準を満たしている

とVADAに認められている?検査機関というだけだが。。。

 

ただ、これだけ。。。。しないよりマシというだけの検査だ。今まで と比較して何が変わったのか?任意で行われてきた

検査をJBCが協力していた事を正式にJBCが責任を担保するだけに思える。JBC、大丈夫かいな。

 

まず真っ先に思うのは、井岡のドーピング騒ぎだ。田中戦の時にJBC職員が尿検体を自分のリュックサックに入れて

電車に乗って自宅に持ち帰り自宅冷蔵庫に入れていたww

という訳の分からない事をしていたJBCがどう責任を担保出来る組織になったのだろう?

 

 

あの時、JBCを擁護する意見として、そもそもJBCはドーピングなんて扱える組織でも何でも無くその知識なんて

あるはずもない職員に責任は無い!

むしろ井岡やプロモーターが自ら行うべきだ!なんていう某掲示板の名物記者さんのある種まっとうなご意見も

あったと思うが。。。

 

 

そんな全く知識も経験もついでに常識も無いJBCがわずか数年でドーピングを規定できる組織に変わったのだろうか。。

 

まぁ皮肉はともかくそれでも試合前後に採取ということは尿検査のみという事が想像出来る。血液検査なら1日では済まない

可能性が高いわけだから。。。そして試合前後だけでJBCが検査規定を設けるという事は試合前後以外は知りません。

と言っているようなものだ。

年間に下手をすると1試合の世界王者も不思議ではないこの世界。。。ドーピングし放題ともいえるよな。

知識があればあるほど抜け道はある。何しろ試合前後の尿検査だけをすり抜ければ良いという事になったのだから。

プロモーター同士の契約でドーピング検査無しという事は出来なくなったとしても片方のプロモーターが数か月前の抜き打ち

検査を提案しても拒否し易くなったともいえるな。

 

日本での世界戦は試合当日の簡易検査さえ抜けれれば公認される。良いとも思えるし悪いとも思える。

 

そんな事は絶対に無いと思うが、過去には尾川選手がドーピングに引っかかった。処分は受けたし原因もアトピーだかの薬

が原因だったとされている。だが、今現在、23年9月以来試合が組まれていない。

試合が組まれないならドーピング検査はされていないのだ。世界戦でなければ義務でも無い。抜く期間だってあるわけだ。

理由はともかく一度は処分を受けても。。。

 

ドーピング検査費用は高額だから仕方ないなんて意見もある。

 

は???こんな一回きりの簡易検査なんて数万円だと思うけどな。血液検査になると10万以上は掛かるだろうが。

検査以外の検査員の渡航費云々あるにしても。。。プラスいくらだろう。高額っていくらだ。

 

プロテニスの様にランキング上位選手に行われるウェアアバウツ・プログラムでは、選手たちには参戦する大会予定以外に、以下の報告が義務づけられている。

・向こう3ヶ月分の、毎日の滞在先の名前と住所
・トレーニング場所や職場に行っている場合は、その施設の名前と住所、そこにいる時間帯
・5時〜23時の間で、ドーピングテストを受けることが可能な時間帯

 そして検査官の訪問を受けるのは年間5〜6回。当たり前だが抜き打ちだ。

こういう検査をするからこそ金額が高額なわけだ。そして公正が担保される。

 

ここまでとはいかなくても例えば簡易検査でもプロ野球なんかは年間160試合位のうちランダムに検査試合が設けられ

試合の5回終了時に突然告げられ選手はくじで検査選手がその場で決まるらしい。

 

それに引き替えプロボクシングは検査日時が決まっていて恐らくは尿検査のみで。。。年間3~4試合程度の世界戦を行う

ならそれもまだ効力を発揮するのかもしれない。。。と言えなくもないが。

 

ドーピングは検査以上にどんどん進んでいる。単純にステロイドで筋力を増大させてメジャーでホームランが激増したり

陸上競技の投てき種目で記録が伸びた時代とは違う。

 

海外ボクシングのように金さえ儲かればそれで良いというスタンスも日本ボクシングのように本質を無視して形ばかりの

ルールを作っておけば思考停止で安心だ良いというスタンスもそろそろ見直して欲しいと思う。

 

私はドーピングにそこまで詳しくはないが、ドーピングに対して何が一番大切か?位は分かる。

 

それは教育だ。