個人的な今年の最大のビッグマッチはLヘビーのドミトリービボルvsアルツール・ベデルビエフだ。
残念ながらベデルビエフの負傷で延期となった。ベデルビエフにとって負傷明けにぶっつけ本番になってしまう。
そこが残念なところ。
そして先日そのLヘビーで暫定王者になったのがデビッド・ベビデス。SミドルかLヘビーかどちらを選択するのかという
誰がみても分かりきった答えを早くも出したそうだ。Sミドルでカネロ戦を模索するとの事。
そりゃそうだろう。金も勝ち目もSミドルの方が段違いだろう。
Lヘビーで下手に数戦こなしてしまうとSミドルのウエイトに戻れなくなってしまうだろうからSミドルに早く戻るべきだ。
カネロは9月頃に試合を予定しているらしい。カネロはべナビデスとの試合にはあまり乗り気では無いイメージだ。
だが、私はそうは思っていない。下手にマスコミに乗り気な事を言ってしまうとすぐに盛り上がってしまうから興味の無い
ような発言をしていると思っている。
判定になれば余程の事が無い限りカネロの手が上がるだろう。べナビデスがカネロをストップ出来るか?というとちょっと
そのイメージが湧かない。
先日のグボジクとの試合でさらにその思いが強くなった。カネロのスパーリングパートナーだったグボジク。彼からの情報も
伝えられるだろうし。今秋実現しても驚かない。
いづれにしても選ぶのはカネロだ。実現すれば、、、やっぱり楽しみではあるが。
もう一つの楽しみなカードはガーボンタ・デービスvsワシル・ロマチェンコだ。先日の勝利の後、タンクがロマチェンコ戦
に前向きな発言をしボブ・アラムは既に交渉を開始?とか何とか。
こうなるとウィリアム・セペダの出る幕は無いのかもしれない。シャクールは、強いと言われ続けているし勿論それは理解
出来るがライト級ではまだ実績が無い。7月のハルチュニャン戦でどういう試合をするか?で評価が定まるかもしれない。
私はタンクの先日の相手マーティンは相当強いと思っていた。そのマーティンと戦ったハルチュニャン。
3段論法をするわけでは無いが、ハルチュニャンもまたその域ならばシャクールとの試合は興味深いと思う。
で、タンクとロマチェンコ。かなり興味深い。ロマチェンコは3敗しているが、ロペス戦もヘイニー戦も私の採点では勝って
いた。二人とも1階級上のSライトで王者になっていてライト時代はフィジカル優位な選手だったが、それでもロマチェンコは
堂々と打ち合い、というか打たれずリングジェネラルシップを取り続けていたと思う。
そのロマチェンコとタンク。タンクは誰が相手でもする事はほぼ変わらない。ひたすら測定作業をしそれが合えばハードパンチ
で削っていく。そしてその精度が異常に高く異常に速い。そしてイサック・クルス戦でみせた、アウトボクシングでのポイント
を取るという事も出来る。引いて引いて当てるという事にも長けている。
そんなタンクにロマチェンコはどうするのだろう?ロマも測定作業をするがデービスのハイガードでの待ちの姿勢には距離を詰めて細かいパンチとアングルチェンジでポイントを奪おうとするだろう。
その時、その細かいパンチの中タンクがタイミングを見出せるかどうか?当て勘だけでロマチェンコにダメージを与えるパンチ
を当てることが出来るだろうか?ロマチェンコはタンクに対しては絶対に深追いしないと思う。
当てては離れという事をするだろう。それをスピードと独特の感性で破壊する事が出来るかどうか?
。。。。分からない。
分からないから楽しみだ。
でも、マーティン戦を観ているとドーピングを疑いたくなる反応だったな。4rまでが測定作業だったとしてもマーティンの
パンチも当たっていたしカウンターも何発か当てていた。それでも効いた素振りも無かったし躊躇なくパワーパンチを強振し
まくっていた。反射的な動きを超えた理性的かつ獰猛なハードパンチ。あのレベル相手に出来るものなのか?
ドーピングに関しては正直あまり興味が無い、というか無くなった。理由も無く試合間隔が空くトップ選手はちょっと疑惑。
タンクも今回は空いていたなw
それはともかくアンディ・クルスやキーショーン・デービスはさらに上回るものを持っているのか?
ライト級ってこれからも楽しめそうです。。