今更だけどボクシングは世界王者が沢山いる。
他のスポーツと比べるものでも無いかもしれないが、今現在17階級から18階級になりつつありメジャーといわれる
団体も4つありもしかすると5つになるかもしれない。先日、私が好きなボクサーの一人ジョー・コルディナがIBO
王者のアンソニー・カカーチにまさかの敗北。。。。
負け方もレフリーのブレイクのさなかのような。。。いやもうとにかく色々ショックでブログにも書けなかったw
こういう事が起きてくると徐々に団体に価値?箔?がついて来てこれまたなし崩し的にメジャー5団体とかってなりそうで
怖い。
思い返せばマルコ・アントニオ・バレラvsナジーム・ハメドもハメドのベガス初登場の試合で密かにIBOタイトル戦?
だったような。。。
とにかくも王者は沢山いる。だが、個人的にはまずまず受け入れてはいる。暫定だの休養だのスーパーだのって同じ団体内で増え
過ぎるのは勘弁だが。
でも各団体に王者がいてその王者たちが決して交われないのならガッカリだが必ずしもそうではないのだから、そういう意味
においては王者同士の統一戦とただのタイトルマッチとでは世間的に注目度が上がるのは統一戦だろうし価値だの箔だのが
付くしみんなWINWINのような気もする。
どっちの王者が強いのか色々と妄想した果てに実現するというのは素直に嬉しい。
プロモーターが違うからダメというのは問題だ。だが、ファンが求め続ければ実現することもある。但し旬が過ぎている
場合が多いのが難点だ。そのくせ興行規模やマネーは上がったりもする。
それでも割と実現していくし海外ではある意味シンプルに稼げれば良いという感じにみえる。
アラブのマネーが入ればプロモーター同士の対抗戦なんてものも実現するのだから。
で、日本は?プロモーターが同じだからダメ、である。??意味が分からないよね。同じだからダメな上に違うからダメ。
どういう事?
ボクシングの試合は世界各地で行われているし全てチェック出来ない。正直、日本の試合は昔ほど
観ないし熱の入れようもずいぶん冷めている。世界戦ですら観たいカード以外は見ずに後から見たり見なかったり。
何故だろう?まず自分側の問題もあると思うしプラットフォームもコンテンツも細分化されて選択肢が増えたのもあると思う。
ではボクシング自体は?
私が思う日本ボクシングの魅力が無くなった原因は
世界王者への最短狙いと無敗狙い だと思っている。
日本人初の世界王者白井義男は世界王者になるまでに42戦、F原田で29戦、ガッツ石松は43戦(初挑戦は違うが)だ。
23才で亡くなる大場政夫は28戦のキャリアで世界王者になった。
大体こんな感じかな。誤差があれば申し訳ないです。。
何もキャリアを積むから良いと言っているわけでは無い。世界戦にたどり着くまでに国内の日本人同士でサバイバルマッチ
をしていたからそこにストーリー性がありファンも惹きつけられたのではないだろうか?
大場は世界戦前に当時連勝中同士で花形と対戦して負けていもいる。海老原と大場とF原田と青木と、、、
生で観ていた人たちが羨ましい。。。
このストーリー性のあるサバイバルマッチは本来なら日本こそが世界に誇れるものがある。
そう、新人王トーナメントだ。これは素晴らしいものだと思っている。
だが、それもいつしか世界挑戦21連敗などがあり、、、人気が落ちていき、
どうしても世界王者が必要とされるようになった。
どうしても勝たないといけない。世界王者不在が続きボクシング人気が落ちていく。。。。
追い込まれていき、、、行きつく先には何としても世界王者を作る事が必要になった。
選手が世界王者になりたい。よりもボクシング業界が世界王者を必要とした。
どうしても世界王者を作る。そう 文字通り作る 事に重きをおいた。キャリアを積むことなく世界挑戦をさせ
失敗する悪循環。この21連敗の中にはキャリアを積んでいれば勝てたかも?という選手もいたと思う。
その辺りからは坂を転げ落ちるようにとまでは言えないが業界・ジムオーナーの何かが変わったと思う。
世界王者のいない恐怖?人気が落ちていく恐怖?そしてどうなった?
キャリアは必要、試合も練習、負けは許されない、相手を選ぶ、地域タイトルを増やす、相手は謎のw外国人、
契約体重試合でもランクを上げる、、、国内試合でもプロモーターにより試合させない、、、
あげく過度な減量、決定戦で世界タイトル、すぐに返上して次の階級も決定戦。。。。。
少し前はオブラートに包まれていたがここ最近ではあからさま過ぎる。
まるで世界タイトルマッチまでの試合は練習とでも言いたげな日本大手ジムのプロスペクトたち。
これって選手の意向か?プロモーターの意向だろう?
正直、小さい池で何やってんの??である。これで国内の試合をどういう気持ちで観れば良いの?
先に世界主要団体や王者が多いのは受け入れている と書いた。何故なら海外ではプロスペクト同士のサバイバルマッチ
は行われているから。
そして基本的に地域王者も受け入れている。世界タイトルへの挑戦権を得る扉が多いのは悪い事では無いと思うから。
ただそれを逆手にとるのは如何なものか?
ボクサーにとって1敗は大きい
なんてまことしやかに言われる。これって本当か?
キャリアを積む段階で負けるからこそ応援したくなるのではないかな?そして自分が贔屓にしている選手に勝った
相手にも興味がいく。
アマエリートに日本国内の試合で勝ち前提のキャリアを積ませる。よく分からない外国人相手の。契約体重で。
ウエイトオーバーの選手には非難しても契約体重にはスルーなのは何故?
そんな試合ばかりを観たい?
亀田がタイ人ばかりと試合していたのを非難していた人は誰だっけ?
それを巧妙に真似しているのは。。。そしてそれを受け入れているのは。。。
私は日本の国内ボクシングを以前ほど見ない。観たい時だけ観る。