先日、アメリカ在住の方とお話しする機会があった。アメリカ在住の日本人とアメリカ人の方。

 

日本は人気が落ちたとかサッカーの方がとか言えど国民的な人気という意味では野球が一番メジャーなスポーツといって差し支えないと思う。では野球は世界的にみれば?といわれるとやっぱり環太平洋だけで盛んにおこなわれているスポーツ、つまりはマイナースポーツといえるだろう。ただ、先般行われたWBCでは欧州の国の参加も増えてきていた。

 

だがやっぱり世界的にみればマイナースポーツになるだろう。

サッカーは明らかにメジャースポーツで間違いないと思う。

 

で、タイトルの二人である。

 

この二人の事を話す前に大前提がある。 日本人がよく言う世界では~とか世界的にみれば~っていう世界って何を指すのだろう?

サッカーでW杯に出場する前くらいは日本人が世界では~というと特にスポーツにおいては一般的にはアメリカを指していたのではないだろうか?勿論サッカーとかテニスに詳しい方達は違うだろう。でもその頃はネットが身近にあるわけでもない時代。

割と一般的に世界=アメリカとして話していた方は多いように思う。

 

今はどうだろう?スポーツ、特に野球に属するところで世界ではといえばやはりアメリカを指して言っているのではないだろうか?

そこで、ドヤ顔でいやいや大谷なんて世界じゃ誰も知らないよ。ゴルフの松山とかテニスの大坂なおみの方がまだメジャー なんていう人は、、、まぁ残念な人だな。ハイハイサヨウナラとしか言う事が無いな。

 

ではボクシングは?ボクシングは古くからオリンピック競技でプロではアメリカが選手も興行においても世界といえる。今もなおプロのリングでは誰もがアメリカでのビッグマッチを目指す。東欧諸国にも門戸が開かれてもそれは変わらない。

但し決定的な事はボクシング自体がマイナー競技だという残念な事がある。

(勿論、MLBも近年人気は落ちていっているという事実はある。)

サウジアラビアはメガマッチをどんどん開催していっているのでこれからは少し変わっていくかもしれないが。。。

 

長くなったけれどこの二人において世界的にみれば~と語る時はアメリカ=世界と考えた方が良いだろうな。

 

で、大谷翔平は世界でつまりアメリカでホントに有名では無いのか?である。よく知らない人が多いなんて言う人がいる。

それは本当でもありウソでもあると思う。

 

今や世界中でネット社会となっており、見る側の選択肢が広がった。選択している時点で選択されなかったコンテンツについては

全く目にしない事になる。特にスポーツはそれが顕著だ。きっかけがない限りそのスポーツに辿り着けない。

 

今回話しをした二人とも大谷を知っていた。それも結構知っていたし有名だと言っていた。その理由はドジャースと結んだ契約がプロスポーツ史上最も高額だったからという事だった。MLBが好きな人は大谷を勿論知っているとの事。知らないという人は

一般紙つまり新聞を読んでいないのだろうとの事。普通に読んでいれば普通に目に入る位のニュースにはなっていたとの事。

それでもMLBに興味が無ければ知らない人もいるかも。との事。

 

何が言いたいか?たまに大谷なんて誰も知らない!!と言い張ってその根拠にグーグル検索ワードに無いとかっていう人がいる。

。。。相手にしていられないな。

例えば日本のごく普通のパート勤務の中年女性が大谷を検索しないからといって大谷が誰かを知らないのだろうか?アメリカでも知らない率が増えたとしても検索しないから知らないといえると思っているのかな?

だとしたらホントに浅はかだ。。検索しなくても目に入り記憶されているから大谷は有名なのだ。ともいえると思うのだが。。

 

 

では井上は?二人とも知らなかった。

ボクシングは知っていた。けれど日本人にボクサーがいる事を知らなかった!

これは結構ビックリした。つまりはボクシングという競技を知っているけれどプロボクシングを詳しくは知らないという事だ。

今のボクシングで知っている事は?と聞くとライアンガルシアとガルシアに勝ったタンクデービスを知っている、あとはメイウェザーとカネロ。

まぁボクシングには興味が無いという事なのだろう。

井上についてアメリカで昨年度のシュガーレイロビンソン賞っていうMVPみたいなヤツを獲ったんだよと伝えると、その賞自体を知らなかった。。。。一般人からすればそんなものか。。仕方ないな。。

 

でも別にそれで井上が全然知られていないとはならないと思う。ボクシング自体がマイナー競技だから。そのマイナー競技のボクシングが好きというアメリカ人は井上の事を知ってはいるだろう。

 

だが、これは想像だけど知っている程度になるのは恐らく自分が好きなボクサーが井上と絡むことはないと思っているからだろう。つまりは軽量級で無双している井上は凄くてもどこか遠い存在なのだと思っている。

私たちがいくらフューリーやウシクが強いと知っていても日本人が絡まないからイマイチ現実味が感じられないのと少し似ている感覚かな?と思う。

 

井上は日本限定で海外(アメリカ)では全然知られてなんかいない!!なんていうアンチな人は正解でもあり間違ってもいる。

そしてそれを声高に叫んでいる場所では明らかに井上はメジャーでありとてもマイナーでニッチなプロボクシングの世界では井上はメジャーだとは思う。しかしプロボクシングは相手がいて成り立つ競技である。その相手もメジャーでなければ自分の知らない相手にいくら無双しても興味をそそられない。フルトンという黒人系アメリカ人を倒してようやくほんの少し身近になったようにも思う。

 

井上は東京ドームでビッグマッチを開催する。その規模は日本限定とはいえ海外でもビッグマッチともいえる。。

 

だが、、、やっぱり井上に足りないものは今も昔もライバルだ。

 

そして私は勝負論の無い井上戦にはやっぱり興味が湧かない。。