昨日の佐々木に続いて、、、卓球女子の伊藤美誠選手。先週行われた卓球全日本選手権、パリ五輪の選考会として最後の大会として注目された。1位は早田選手が独走。残る1枠を平野美宇選手と争った。結果は平野選手が辛くも逃げ切ったのだが。。

 

その試合後のインタビューで伊藤選手が 団体に選ばれても出るか分からない と涙ながらに絞り出した声に賛否が上がった。

そしてまたこんなクズな記事がネットに出た。

「不貞腐れてるの?」卓球・伊藤美誠選手の“心情吐露”に賛否、過去にも「プライド高すぎ」と炎上 (msn.com)

 

正直、ホントにクズな記事だなと思う。私はスポーツ観戦は好きだがスポーツ記事は好きになれない事が多い。ましてアスリートを有名だから?と勝手に芸能人みたいに扱い煽るような芸能記事は本当にクズだなと思う。

勿論、それをきっかけにという事もあるのかもしれないが、選手本人は求めているのだろうか。。。

 

今回、何故そんなに私が腹が立つのかと言えば、そもそも卓球の選考会と称して行われていた13?大会(国際大会はその内3つ?マニアじゃないのでスイマセン)でポイントを稼いだ上位2名がシングルス代表になるとの事だが、こんな事している国はほぼ見当たらない。殆どの国が世界ランキング上位者を代表にする。IOC(国際オリンピック委員会)とITTF(国際卓球連盟)が、「団体戦の出場権を獲得した国(または地域・NOC)は2名のシングルス出場枠があり、それは世界ランキング上位2名の選手が権利を獲得できる。とアナウンスしているからだ。

それなのに日本は、違う選考基準を認めて欲しいと訴え認められた。

理由は、一応コロナで世界大会が機能していない時期があったからだが、コロナが落ち着き世界大会が機能してからも選考方法を戻そうとはしなかった。

 

ワールドテーブルテニス WTTに出て世界ランキングを上げていくのは当然のモチベーションだ。賞金もある。けれどそこで勝っても五輪代表に出れるか分からない。。。。

 

日本のトップ選手は、特に伊藤選手はそこに苦しんだ。と思う。伊藤選手や男子の張本選手は世界ランキング一桁を維持し打倒中国に最も近い選手であり中国の大会に連戦で出場。使用球も中国と日本では違う中、調整に苦しんだと思う。

 

勿論、みんな同じ条件だと言われればそうかもしれない。苦しんだというのも推測だ。

 

だが、トップ選手は年間十数大会の国際大会に出てさらに選考大会に出る。その上、例えば全農カップなどは7ゲームスマッチを休息時間もままならない中、1日3試合というハードなタイムテーブルを強行。朝10時開始から終了は21時半。テレビ中継があり卓球界としては良かったのだろう。だが、選手は??

全農と名が付いている大会にも関わらず、選考会という名目上?賞金はゼロ、選手の移動や宿泊費は自己負担だったという。疲労困憊の選手たちに与えられたのは選考ポイントと名誉だけ。

 

あれ??選手ファーストは?どうなってんの?である。

このタフなスケジュールにも勝たないと五輪では勝てない。とか言い出すつもりなのか?

世界ランキングを上げる為に卓球で生きていくために国際大会に出場するのは当然だと思う。五輪だって相手は日本人では無い。

それなのに、日本で代表になるには国内の大会が重要視される。

 

う~ん。。。かなり穿った悪い言い方をすれば、選手を商品として見ているのか個人(アスリート)が犠牲になっても卓球界が発展すれば良いという考えなのか。

 

そこで、上記のような記事だ。背景が何も分からない人たちは、切り抜かれた結果論を見る。そして選手のこれまた切り抜かれた発言だけで判断しSNSで傷を深く抉る。

 

日本人はアスリートに対して、謎に清廉潔白さを求める。

 

昭和の時代から何も変わっていないのかもしれない。日本でのメジャーなスポーツの野球でさえ佐々木は訳の分からない記事で揶揄されている。

 

だから思う。それが選手会なのか分からないが、本当に選手を守る、選手ファーストな組織がどのスポーツにもなければならない。

 

94~5年、野茂が海を渡ろうとした時にこう問うた。

『選手会って何のためにあるのですか?』

 

そしてボクシング界は。。。