井上尚弥がいた時のバンタム級はよくスカスカと揶揄されていたように思う。

 

実は私もスカスカとまではいかなくても少なくとも20代の若いボクサーが凌ぎを削っている感じは無くて

何となく世代交代がうまくいっていない印象はあった。

 

理由にはWBSSで井上尚弥がエマニュエルロドリゲスに圧勝しちゃった事やライアンバーネットが棄権してしまった事、ゾラニテテ(やや年齢は上だが)が負傷し、その後ドーピングで消えてしまった事などがあると思う。

さらには、カシメロのイギリスローカルルールによるサウナ事件でいなくなり。。。

 

気付けば老齢のドネアしかいなかった。個人的にはWBSSにはドネアでは無くリゴンドーが出ると思っていたが謎のドクターストップ?だっけ忘れたけれど辞退したとか何とか。リゴンドーにしたって老齢の部類だろうけれどスタイル的にはドネアより面白いのにと思っていた。カシメロ戦も余裕で勝っていたと思うけれど、あれで勝ちとなるならばそれはそれで一般的にボクシングというものの魅力が半減するのも頷けるし。。。。。

 

もっと言えば、ルイスネリが山中戦でやらかしてしまった事もある。世代交代のそもそもの失敗はあそこだったかもしれない。

 

とにかく井上は無傷で卒業し、そして今である。

 

今は、バンタム級はどんなふうに思う人がいるだろうか。相変わらずスカスカと思う?

 

現在の4団体のランカーでビッグネームは、、、、ドネア。でもドネアは実質ほぼ引退に近いとは思う。多分、忘れた頃に日本人で誰かが王者になれば、急にランカー上位になって挑戦するかもしれない。世界では全く不人気のドネアも日本では極上のかませ犬(と言っては失礼だが)になるかもしれない。

 

他にはアンカハス。Sフライではフィジカル上位で安定王者として君臨していたが、ウエイト苦なのか試合によってのコンディションの差が激しかったように思う。だが、ビッグネームだろう。

 

他には、、、いない。

 

だが、これはある意味仕方ない。上記の理由でライバルがいない上に井上がいたから。

 

ではスカスカなのだろうか?ここからが本題になる。井上がまだバンタムにいたとしたらスカスカと言われたかもしれない。

だが、井上不在のバンタムでスカスカと言ってしまって良いのだろうか。

 

現在、名のある王者はいない。ビッグネームもいない。

 

そして井上は今やPFP上位の選手。その井上を基準に考えてしまえばスカスカなのだろうが、井上はいない。

これはスカスカだとみてしまってはつまらないと思う。チャンスと捉えた方が良いだろう。

 

ボクシングは相手がいて成立するものだ。レベルが拮抗していれば試合自体は白熱する。日本ランカーの試合でも白熱する度合いは世界戦と変わらない。だからといってどんな試合でも面白いかと言われるとそうでは無いけれど。

 

井上拓真は唯一のビッグネームと言えるアンカハスと試合を行う。これは思い切ったな、と思う。

正直、決定戦は相手がソリスだった事も試合内容も最悪だった。

評価もかなり下がっただろう。それを覆すには最も良い相手だと思う。アンカハスのSフライ時代の最も優れていたフィジカル優位性は井上には通用しない。元々Sバンタムでも普通に戦っていた井上だ。

試合が楽しみだ、、、とはあんまり思えないが勝負論としてはアリだと思う。

 

他には中谷がバンタム初戦で王者に挑む。

西田も未定だがEロドリゲスに挑む事になりそうだ。

他にも井上が順当に勝てば石田も挑戦権を持つ。

そして堤、比嘉がタイトルマッチを狙っている。さらには武居も。。。

 

という状況で、日本では井上の対戦相手として名前が記憶されているWBO王者Jモロニーがいる。

私はてっきり、中谷はJモロニーに挑戦するものと思っていた。

モロニーは誰とやっても見た目綺麗な良い試合をするだろう。

 

日本人が挑戦者に次々控える中、2月13日にモロニーへの挑戦権を持つレイマートガバリョが試合を行う。よく分からない地域王者戦。相手もよく知らない。これに順当に勝てば5月のロマチェンコvsガンボソスのアンダーでモロニーに挑戦するらしい。

3か月しかないが。。。

ガバリョは全勝をキープしていたが、ドネア戦であまりにも脆い負け方を喫した。

 

それでも今あげた日本人にとっては良きライバルと言えるだろう。

 

この一見拮抗しているように見えるバンタムで私が こうなれば面白いな と思っている事がある。

 

それはEロドリゲスに西田が中差~大差判定勝ち する事。

 

もしそういう結果が出れば面白くなる。西田の実力はまだ分からない。比嘉との試合は比嘉がバンタムにアジャストしていなかった。Eロドリゲスに中差でも勝利する事があれば、井上弟にも中谷にも強敵となるだろう。

ましてやそんな結果となれば現時点では比嘉や武居は勝てないと思う。石田は、、、良い試合をするだろう。

 

個人的には中谷や井上弟が勝ちあがる事に楽しみは増えない。だが西田が勝ちあがる事で増えなかったはずの楽しみが一気に楽しみになりそうだ。

 

世界上位ランカーとのサバイバルマッチも無く僅か9戦目にしてEロドリゲスというのは、普通に考えれば酷とも思う。

 

だが、スカスカと揶揄されるかもしれないバンタム級を一気に面白くさせるには西田がEロドリゲスを完封すれば。

 

まぁ、まずは試合が決まらなければ意味が無いw

亀田ファウンダー、昨年8月のメディナ戦の後は来年1月に。。。なんて言っていたけれど。。。

 

結局、私個人的にはスカスカ脱却には亀田ファウンダー頼みということかw

どうなる事やら。。。。亀田&abema頼みなのである。