ボクシングはスポーツなのか?格闘技なのか?それとも、、また別のもの?
ボクシングはメジャーなのか?マイナーなのか?
ボクシングは将来性のあるものか?先細りなのか?
。。。単純によく言われる競技人口として、バレーは5億人、バスケは4.5億人、サッカーは2億6千万人、、、
対してボクシングは2万5000人。
笑えるくらい少ないなw
格闘技に絞ってみても
空手が1億人、テコンドーが8000万人、柔道とレスリングが100万人を超えるくらい。
競技人口で言ったらボクシングは超マイナーだな。
けれど、ボクシングってちょっとやってみるか?と気軽に始められないからこれは仕方ないと思う。
ママさんバレーみたいにパパさんボクシングつまりはオヤジファイト、なでしこファイトってのもある。
でも、やっぱり気軽にバレーみたいにはいかない。
競技人口だけをみてマイナー競技と言えるかな?
日本限定の体感としては、マイナーでは無いように思う。
興味のない、例えば主婦の方でもボクシングという名前とどういうものか(リングの上でグローブはめて殴り合う)
くらいは知っているように思う。
そして、私がいつも思う事がある。
それは、会話の中で用語が出てくる数少ないスポーツなのではないかと思うのだ。
例えば
『何回も言われて、ボディに効いてきた』
『ジャブでさりげなく反応をみろよ』とか。
これって野球の
『起死回生の逆転満塁ホームランでうまくいった』
とかくらい浸透してるように思う。
競技人口が少なくとも日本では知名度という意味ではメジャースポーツの部類に入るように思っているのだが違うかな?
で、2023年、ボクシングの世界戦がついに地上波から姿を消した。
厳密に言えば井岡一翔がTBSからabemaに移行したという感じだけど。
色んな意見があると思うけれど、個人的な感覚としてはあれだけオワコンだと言われている地上波から脱却出来てむしろ
良かったんじゃないかな?と思う。
井岡の大晦日興行がabemaの格闘技ジャンルでは一番視聴者数が多かったという事で、地上波云々の前にボクシング自体が終わってる、、、という事にはならなかったのだから結果としては良かったんじゃないかと思う。
井上の人気が物凄くて、ファイトマネーも何億だとかというハナシは正直よく分からないし相変わらず自分の体感として井上がそこまでの知名度なのかもよく分からないままだ。けれど、普通に人気のある女優、例えば綾瀬はるかとか長澤まさみとかって人たちが億単位のお金を稼いでいると予想されたり、歌手のあいみょんとかがスタジアムでライブとかやったりしているのを見ていると井上が1万人を超える集客力があるなら、いまや億単位のお金が動いても不思議は無いようにも思える。
これってボクシングという下地があっての井上人気ならとても素晴らしい。が、実際は多分違うよな。。。
K-1のマサトと同じ感じで見ていると思う。見ている側はそれで良い。
でも、K-1や今のRIZINはエンタメとして興行主が仕掛けていったと思う。マサトを売り出し興行として成立させて人気が出てから、悪い言い方だけど後付けで細かいルールなどを作っていった感じがある。
スポーツとしての公平性を担保する事よりもファンからの要望・意見を重視していく。ある意味だからこそ人気があったのだろう。マサトが引退する事でうまく引き継ぐ次世代スターを作れなかった事で下火にはなりつつも今も続いているのだから、それはそれで素晴らしい。
しかし世界共通、いや日本共通でも良い、公平性を担保するものがバックグラウンドにありその上で行われないといつまでもスポーツとはなりえない。 スポーツとしてスタートしていないとかなり厳しい。
日本では、スポーツでも無いエンタメでも無い謎なジャンルがある。 それが『格闘技』 だと思う。
ボクシングはどうか?五輪競技にもなっているのだから、表向きにはK-1とは違ってスポーツのはず。
けれど実際はメジャー団体が4つもあり各々の団体が好き勝手していて金儲けのためなら王者も乱立するし、稼いでくれるボクサーには無理やりにでも王者のままでいさせる(いてもらう)。階級もどんどん増やして17階級。ヘビーの下に追加で18か。。
王者が60人以上もいるのは、もはやエンタメというより笑えないバラエティ。
もはや、スポーツではない。正確に言うとプロボクシングはスポーツではない。元々スポーツだったのに自らスポーツというカテゴリーから外れていった。
さらに日本では統括する組織運営が滅茶苦茶でもはや組織の体を成してさえいない。
それなのに、そういう時だけ韓国やタイなどを引き合いに出してまともなところなんて殆ど無くてむしろ日本はマシな方だという
意見すらある。。。。正直アホじゃないか。と思う。そういう人は自分の気に入った選手ならばお金が全てだし稼いでいるからいいんだ!というし自分の気に入らない選手ならばルールも無視してわざとアンチを増やして自分ばっかり稼いでボクシングを貶めた!という。。。
いや、そもそも組織がしっかりしていればルールを無視して試合が成立するはずが無いわけで。
見る側、特にマニアな人たちが妙にそういう事までも納得しているという。
おかしな部分に声を上げても、それを 青臭い意見 といった風潮になっている時点で組織もマニアも腐っていると思う。
日本では地上波から世界戦のボクシングが消えた。ネット配信に移行した。けれど、それもまだ、中途半端なままだ。
PPVが殆ど無いから。PPVをしたのは井上と井岡だけだ。その結果は誰も伝えない。
今の井上はチケットが抽選だそうだ。一部では10倍とかの当選率だそうだ。もしそれが本当ならPPVで5000円に設定すれば10万人が買えば5億になる。無料なら井岡でも220万人。井上ならPPVでも100万人くらいは見ると予想をたてれば、PPVにしそうなものだけど。。そうならないのは何故だろうね。
1000円でも100万人なら10億。3000円なら30億。
タパレスとの試合は4団体統一を2回目。タパレスは井上にとってはいつも通り強くはない相手で、水戸黄門のようにキッチリとKOで勝って終われる予想がたつし4団体統一という偉業?も付いて来る試合。
何故PPVをしなかったのだろう?チケットの抽選に10万人以上が群がるならPPVにしても良さげだけど。。。
ネット配信に移行といっても、日本では単純にTVからネットの見れるものへ見る側の環境・ハコが変わっただけで実は何も変わっていないように感じる。lemino、アマプラ、abema。。。単純にTBSかフジかテレビ東京か位の変化しかない。
解説もそのまんまやしw
井上や井岡という地上波にも出ていた知名度のある選手がいても、ボクシングの組織やマニアの人たちは好き勝手にみているだけ。
日本ではバスケは2つあったリーグを1つにまとめて下地が固まりプロスポーツとして成立している。卓球もスター選手が現れTリーグというプロリーグが出来て軌道に乗ってきている。ラグビーもプロリーグを模索して海外のトップ選手が続々移籍している。メジャースポーツと今更比べても仕方ないが、
プロボクシングは一体なんというカテゴリーになるのだろう?
業界全体が潤い人気が出る事とお金が稼げる事がいつの間にかイコールになっている節がある。
そういうある意味においては正論と思われる考え方が全てにならない事を願いたいが。。。